欲望システム

日々

無限大

あなたが欲しいものがそこにかしこにある。すでに手に入れたものもあれば、まだまだ手に入れられないものもある。いつかそれを手にしたとしても、それで満足というわけにはいかないだろう。さらにまた別のものが欲しくなることは、経験上知っているはずだ。そうやってあなたの欲望は無限大だね。これはとっても素敵なことだと思うだろうか。それとも、強欲で恥ずかしいと思うだろうか。いずれにせよ、それらはまた別の倫理観からくる思いであって、欲望そのものをどうにかするものではない。欲望は抑えつけようとしても、それは消えることはない。ただそれを強く意識しないようになんとか封じ込めるだけだからね。やがてそれがうまくいったならば、そのことをいっとき忘れるか、別のなにかでごまかすことができるだけだ。欲望が消えてなくなるように見える瞬間は確かにあるけれども、欲望そのものはどうしても消え去らない。そういう心の動きを上手に観察して、ただ眺めているだけの手法を身につけただけだね。

夢と理想

ある部分では欲深さは敬遠されてしまうことを知っているから、それをむき出しにするには躊躇があるだろう。けれども、それを抑え込みすぎると生きる気力が衰えてしまったりする。だから欲望は強弱を問わず生きる力でもあるわけだ。空腹になれば何かを食べたいと思うし、眠くなれば寝たいだろう。喉が乾いているのに無視し続けると生命に関わる。生きることそのものが欲望システムの根幹であることがそれらからわかる。さらに現代では生きるだけの問題はほとんど解決済みで、それらをベースにさらに豊かに幸せになるモノやサービスが欲しいと思う余裕さえ持てたわけだ。そして生きるには困らないからこそのそれらを得るために、人生のほとんど費やすことだってできるようになった。そんな豊かな時代であっても、どんどん欲望は加速していくのは、生きる力を発揮しているからだとも言える。だからこそ夢や理想が持てることが奇跡でもあるわけだ。

あってもなくても

今ではほとんどあってもなくてもいいものばかりを欲しているね。もちろんあったら更に便利だというモノがどんどん出てくるから、それを知ってしまった以上どうにも抑えられないのは仕方がないね。でもそれで多少の便利さを享受しても、冷静に考えてみればあなたの生活そのものはそれほど大きくは変わらないというのが、本当のところだろう。そして一度その便利さを享受してしまえば、それをまだ手にしていない過去には戻れないね。それを繰り返して来たわけだけれども、だからといって最近は暮らしそのものを大きく変えうるアイテムは少なくなってきたね。大抵は性能が少しアップして、少し使い勝手がよくなったものの競争でしかない。いつも持ち歩けるスマホやタブレットもそうだし、コンパクトで電気で走る車なんかもそうだ。家には屋根があり、車は相変わらずタイヤで走っているし、スマホは電池がないと文鎮になってしまう。それら機能としては大きく変わることもなく、多少の改善でしかないけれども、あなたの新アイテムへの欲望は、ずっと続いている。不思議だけれどもそれこそが人生の原動力でもあるわけだね。