ファンタジー
歩幅
あなたの一歩は誰かの一歩とは違う。歩幅も違うし、踏み出すときの勢いや力、角度や方向も違う。でもそれでいいし、実はそれしかできない。そして何よりも大切なことは、それがあなたにとってのベストだということだ。だから周りの誰かとか他のなにかに比べることは、あまり意味がないわけだ。それでも最近はそのスピードが全体的に速いと感じているから、なんとか追いつこうと少し無理をしてしまう。だからとっても疲れてしまうね。もちろん、そうしたいという強い思いがあるのならば、無理のない程度にスピードを上げてみるのも悪くはない。けれどもそれで躓いて転んでしまうぐらいなら、一旦立ち止まった方が、この先のことまでを視野にいれて考えるのならば、悪い選択ではない。そうして、またあなたのペースと歩幅で歩みだせばいいわけだからね。
余裕
そうすれば、あなたはその中でも余裕を持つことができる。その余裕はあなたを確実に成長させる。もちろん目的地にいち早く到達しようとしているわけだけれども、その過程をも楽しむことができるからだ。時には寄り道することもできるだろうし、回り道をして少し主題とは離れたりすることもできる。実はそれが人生の醍醐味であって、皆が同じ目的地を目指しているとしても、その行き方や道順は千差万別なんだからね。そして実のところ仮にゴールしたとしても、それによってまるで別地点に到着するわけだ。同じものを見て、同じように認知していたかつてのそれは、もはや同じものであっても、全く違う別のものに変化している。なぜなら目的地自体が幻想であり、そんなものは、はなからなかったと気づく瞬間でもあるからだ。
目的
そもそも概念上の目的なんていうものも、絵空事であり架空のドラマの結末のようなものでしかない。結果や成果が人生を規定すると脅かされてきたけれども、そんなものも実はどこにもなかったわけだ。すべてにおいて意味はなく、ただそのままにあるだけだ。川辺の石ころも、森の木々も、空に浮かぶ雲もそこにそうやって見えているだけだ。そしてあなたという存在も、実のところ同じようにそう見えているかのように思っているだけで、掴もうとしても掴めない陽炎のようなものだと気づく。なにもない世界であなたは何かを演じているつもりの影だとも言える。なら、絶望して悲観して終わるのか。それともだったらあなたなりの物語を生み出して、それらに意味を与えることを楽しむのか。それ自体もあなたが決めたらいいね。それは全くの自由でもあり、全く自由なんてないということの真意なんだよ。
