アンガーマネジメント

日々

支配

苦しみは結局のところ支配しようとするから起こるわけだ。それを手放すとき、あなたには平穏な瞬間が訪れることからもわかる。こうしたい、ああしたいという思いはどこから来ているかと探ってみれば、それはあなたの自我が発生源だね。あなたがこうしたい、と思っているのに、現実はそうならない。思い通りにならないからその間で辛くなる。そしてもうすでにそれは終わったことだとしても、何度もあなたの心の中で連続再生され続けているから、さらにそれが増幅されてしまう。おかしな話で、その瞬間にちょっと嫌だなと思ったことを、あなたはなぜか繰り返し思い出して再現している。まるで自らその業火に飛び込んでいるかの如くだ。そしてあなたはどうして自分だけがそんな思いをしなければならないのか、なんてこれまた現実の世界とはかけ離れたファンタジーに閉じこもってしまうから手に負えないわけだね。

手放し

だから、終わったことや過ぎたことは忘れなさいと言われる所以だ。今困難に直面し続けていることは稀で、かつてそうだった、前はこうだった、というドラマをあなたのスクリーンで無限再生しているだけだからね。そんなことよりも、今に向き直って、とりあえず好きな音楽を楽しんだり、お茶を一杯飲んで味わったりすることの方がすぐにできて幸せになれるはずだ。ということは、今とはかけ離れた状態で妄想ばかりが襲いかかってくる状況から脱出するには、一番もってこいの手段だとも言える。そしてそれをするにとても困難かと尋ねられたら答えに窮するだろう。今に目を向けるというのは、そういうことであって、苦しみから目をそらすわけではなく、現実の世界に戻りなさいということだ。それに気づくとすべてが永遠であり、永遠ではないということに気づくだろう。ちょっと何を言っているのかわからないかもしれないけれども、あなたの衝撃的なシーンをリピート再生しているのも、眼の前のお茶の香りを楽しんでいるのも、すべてが今であるとして、どちらでもあなたは選ぶことができるということだね。

怒り

さらにそれが度を過ぎると、怒りに変わる。瞬間的に怒りを感じる時、それはその支配がうまくいかないときだけだ。だから怒りを感じた時、その原因はどこにあるかをまずは探してみるといい。許せないと思う気持ちは、時にあなたを成長させる効能がある一方で、度を超えてしまうとそれに伴う弊害しか残らないようになってしまうのは、そういう仕組みからも明らかだね。怒りはダメではなく、そのエネルギーはどこから来ているのかを感じることが大切なんだ。そして、それを我慢するというのはあまり得策ではなく、それをどうやれば緩和できたり改善できるかということに着目することが、いわゆる内省と呼ばれる作業となる。それができるようになれば、怒りはそのまま怒りとして感じつつも、そこに深く関わらないというもう一人のあなたを生み出すことができるようになるだろう。怒りそのものを抑圧するのではなく、そのエネルギーを今できることに向けることで、あなたの怒りはその役割を全うして成仏するのだからね。