都合の良い人
印象
第一印象であなたの査定はほとんど終わる。それは数秒で決められるということはよく聞く話だね。だから身なりは清潔に、いつでもきちんと振る舞うことが大切だなんて教わったこともあるだろう。マナーやTPOやなんたらでこれまであなたも少しばかりそれに影響を受けてきたはずだ。だからこそ、ファーストインプレッションでいまいちだと判定されてしまうと、同じことを言っても、何をやってもマイナス評価と断定されてしまうわけだ。それは一般的には損なことだと言われている。けれども、それがときにアドバンテージになるケースも散見されるね。思っていたのと違うという意外性から、少しばかり丁寧であったり、思いやりが垣間見えると、とてもイメージアップするからだ。もちろんわざわざとっつきにくい印象を与える必要はない。ただそれがギャップとなって、強面だけれどもとても内面は優しさに溢れているとか、ぶっきらぼうだけれども、仕事や仕草はとても繊細で丁寧だとか、評価が逆転することが多々ある。意外性とか印象の落差が大きいほど、のちの評価が上振れるということはある意味戦略的には使えるかもしれないね。
リスク
もちろん、そんな機会もなく二度と出会わないこともたくさんあるので、もしそんな逆張りをわざわざしているのなら、やめたほうがいいというアドバイスを受けるだろう。そうではなく、知らず知らずにそうなってしまって、自分自身でもなんとか回避しなければと、もがいているのだけれども、なんともそれがうまくいかないという場合においては、それ以上無理に直そうとか、出来ない自分を責め続けるということはしなくてもいいということだ。あなたの本質はとても分かりづらいかもしれないけれども、あなたのそれに気づく人が一人でもいるのならば、そのままでいいね。もちろん、印象と中身が同じであるに越したことはない。けれどもそれはあなたがコントロールできることでは本来ないわけだ。誰かが勝手にそう見えたり、思ったりしてしまうことなので、アンコントローラブルなそれにこだわったところで、ほとんどが徒労に終わるのだからね。ただ、そういうこともあると意識しているだけで、印象と中身は少しずつその差違を少なくしていくには違いないだろう。
故意
そういうことを知って、上手にそれを使い分ける能力がある人は、人を騙すこともまた厭わなくなるのも事実だ。それが一般的には詐欺やペテンが得意とする見た目がとてもいい人だ。だから印象がいい人は、印象が芳しくない人からすると警戒心を自然に抱くようになる。その笑顔の裏側には何を思っているのか、それこそ素直にイメージを受け止められなくなる。それもまたあなたがそうだからそうなっているわけだ。笑顔が素敵だと思うのならば、それはそのまま受け止めれば良い。そしてその笑顔だけに限るという条件を必ず持っておくことが大切だね。笑顔でいい人、強面でぶっきらぼうだから悪い人、というそもそもの判断基準は、実はあなたの中に生まれたものだ。もちろん笑顔は緊張関係を緩和する本能的なコミュニケーションの一部であることには違いない。だからこそ、本能的にそのまま共感して受け止めるだけでよくて、だからいい人だとか、あなたにとって大切にしてくれる人だとか、こんな人があなたを陥れるはずがないだとか、そういうことを決めているのはほかでもなくあなただからね。拡大解釈しがちだということさえ気をつけていれば、それほど大きなトラブルには巻き込まれないで済むかもしれないね。
