頑張らないで

日々

問題だらけ

努力家のあなたはいつも頑張って目の前の問題と対峙しているね。そんなあなたに周りからのアドバイスは決まっていつも、「もっと肩の力を抜いてもいいんじゃない?」って言われる。そう言われるけれど、あなたの耳には届かないね。なぜならそうやって次から次へと起こる問題に対処してきたからね。だから、問題が起こらないほう方が、変な話ちょっと不安になったりするようになる。あまりに事が穏やかにスムーズに行くと、絶対どこかに問題があると血眼になって探し始める。そもそも、出来事にいいも悪いもないんだけど、あなたがその色をつけて、「ほらやっぱり」と言っている状態だよ。乗り越える体験をするために、自ら問題を作り出している状態なんだけと、「もう、また上手くいかないよ」とため息一つつきながら、手慣れた手順で気がついたら片付けているね。

ミッションクリア

そうやっていつも、問題を解決することに躍起になっているけれど、一体あなたは何を解決してきたというんだろう?出来事が起こる。そしてその出来事を問題として扱って、その解決に四苦八苦する。時間が流れて出来事は自然に消えるけれど、あなたにとっては、問題がようやく私のこの手で解決したとなる。そう、すべては一人芝居だからどんなに上手く立ち回ったところで、何も変わらないことに気づいているよね。問題だと大騒ぎして、それが解決したと高らかに宣言しているのは、あなただけ。そこには誰もいないね。え、そんな事はないって?じゃぁ聞くけど、そもそもそこには何があったの?あなたの手で解決すべき問題が本当にそこにあったのかな?

問題判定委員

頑張ることが良いことなんて、そもそも何処かで思い込んでいるね。多分どこかで偶然にも習ったのかもしれない。なら、その世界では頑張らない人はどう見えるのかな?おそらく怠け者でろくでもない人に染められてしまうのかも知れないね。ではその色は誰が染めているのか、ってことを考えるために、一旦その世界から離れてみた方がいいかもよ。これまで頑張ってきたあなたは、結局そこから一ミリも動かず、ずっと同じ場所から見ているかもしれないね。そこから脱出するには、問題が起こったと感じても、一度頑張らずにその問題とやらを何もせず眺めていようよ。そうすることで耐え難い苦痛に苛まれたならば、もう頑張ること「しか」なかったわけだよね。それはかなり重症を負っていたということだよ。そんな時はゆっくり寝て治療に専念しようよ。ほっておいた問題は、ほら、いつのまにか消えてなくなっているからね。