目を逸らさない
かいかぶり
あなたが注目していることほど、特別なそれだと勘違いしてしまうクセがある。これは特別良いものなのに、なぜ売れないとか、こんなにサービス満点なのに、どうして喜ばれないとか、これほど良いものはなかなかないのに、どうしてそれが正当に評価されないとか、もう枚挙にいとまがないね。悲しいかな、身も蓋もない言い方になってしまうが、それらはすべて勘違いであり、あなたの世界が歪んでいるが故のものでしかない。あらゆる物事には適切な距離があり、あまりに遠すぎると無関心となってしまうし、あまりにも近すぎると正確な判断ができなくなってしまう。すべてのものに対するほどほどの距離感を保つには、あなたがそれを維持しようというあらゆる仕掛けを駆使しなければできないことなんだ。そして、それができるという段階に立ったとき、あなたは一番能力を開花させている状態だと言っていいだろう。
手放し
固執してしまっていること、過去の成功体験に依存していること、前例主義となって大幅な変更が効かなくなったこと、それらはすべてその距離感が近いことに対するアラートなわけだ。けれども、当の本人には自覚がない。さらに、それが当たり前となっているから、さらに良くしなければならないという謎のプレッシャーがそこにあったりする。けれどもそもそも見当違いのそれに、いろんな脚色や変化や改変をしたところで、大抵は思っていたそれとは大きく乖離しているだろう。どうしてここまで苦労してようやく変えたことが受け入れられないとかと当惑するだろうけれども、あなたがあまりにそれに依存しているので、実際のところ関係のない他人からすれば、あなたが思い切って大鉈を振った変革など誰も気がつかないわけだ。それに気づくかどうかということと、あなたが前提条件として無条件かつ無思考で受け入れているそのものが、取るに足りないからそうなるわけだ。
直視
そこから目をそらさないことが重要であって、大抵の場合はタイミングが悪かったとか、それでも数人には気がつかれたとか、そういう枝葉末節の評価だけを最重要なものとして受け止めてしまう。顧客満足度なんていうのは最たるもので、そもそもそのサービスを受けている人の感想を聞いたところで、何もわからないということさえ気がつかない。なんだかそういうものを過大評価することで、自らの溜飲を下げているだけのことだね。それよりもあなたの大鉈がなぜ響かないのかという、それこそマジョリティの意見のほうが最重要なはずなのに、小さなコミュニティの評価でごまかしているのは、あなたが現実から逃げいている証拠でもある。真摯に結果が伴わないことに対峙し続けるなんていう胆力を得られないまま、自己満足で終わってしまうのはそういうことなんだよ。それを防ぐには決してごまかさず、嘘をつかず、真摯にその他の意見に対峙するという姿勢が大切なんだ。
