いつもの場所
能力
能力を手に入れるために、あなたはこれまで努力し続けてきた。それで今があるわけだけれども、その能力も実のところ残念ながら大したことがないと知ったとき、あなたはこれまでの苦労を振り返って絶望している。しかしそれは一見無駄のように見えるかもしれないけれども、とても有意義で価値が高い体験だと言っていいね。たとえあまり役立たないように思えるとしても、それまでのプロセスがあっての感想であり、あなたなりの判断であるからだ。その視座に立てるということがあなただけの特別な場所であり、そこから見ることができるのはあなただけしかいないわけだ。失敗も成功のうち、とよくいったもので、その先に行き着くところには、あなた以外は誰もいないのだから。もちろん、他にも似たような人がたくさんいるとあなたは思っているだろう。けれども、それはあなたがまたそうしたからこそ見える景色でもある。あなたのこれまではしっかりとあなたそのものに同化しているわけだ。
得るもの
そうやって、無駄ばかりを積み重ねてきた結果、あなたにしか見えない世界が広がっている。誰かの価値観で測ってしまうと無駄に思えるかもしれないけれど、それはある意味あなたの一部であり、それこそがあなたそのものだと言っていい。それをやってきたから、あなたであり、思った結果と違ったということも想定内のことなんだ。そしてあなたは次こそは結果に結びつけようと奮起するだろうけれども、それも含めてそうなるようになっていたわけだ。そして、あなたが思っていたスキルは遠ざかったとしても、どこかでなにかの影響を及ぼしているには違いない。遠回りばかりの人生を後悔しているのも、あなたの個性であり唯一無二の奇跡だといっていい。できれば効率よく、賢く、スマートに生きたいと思えるのは、そうでないことを自らが選んでいる。だからこその無駄な遠回り自体が好きであり、それを楽しんでいるね。その道のりの中で、あなたは誰にも得られない体験を重ねているわけだ。
ユニーク
あなたは、何度も失敗をして、何度も後悔してきた。それを誇らしく思えるといい。深刻にならなくても人はみな、どうせ最後は同じ場所へたどり着くのだからね。それまでの成功や失敗なんていうのは、景色が変わるのを楽しむのと同じようなものだ。とても美しい場所であいにくの天気だったとしても、なんてことのない日が晴天だったとしても、それはそれで本当は悪くないだろう。何がどうあっても、誰かがどうしようとも、あなたはずっとあなたで居続けている。それは今までもこれまでもほんの少しも変わらなかった。ということは、これからもまた同じような日々が続く。そしてまたあなたは同じことを繰り返すかもしれない。でもそれでいいんだよ。なぜならそれがあなたの人生だし、誰も代わってあげることはできないのだからね。もうすでにあなたは素晴らしい日々を歩み続けてきた。それは少しばかり不自由になったときに、真っ先に気づくだろうからね。
