どっち向き?
苦悩の正体
あなたの苦悩のほとんどが関係性によるものだ。さらには、関係性とはあなたと誰かという社会との結び付きのことだ。例えば社会に出て働きたくないけれどお金が欲しいとか、社会的な貢献とか何もしないでも評価され、できればチヤホヤされたいとか、あなたのやりたいように他のみんなが協力してくれるとか、そんなことを幸せだと勘違いしている。だからこその苦悩であり、これらのことを逆にしてみればすぐにわかるだろう。あなたの苦悩なんていうものは、すべてはあなた発であり、あなたが中心であり、あなたが主役であるということが実現できないということに集約されるわけだ。もちろん実際の社会においては、あなたが主役であると思っているのはあなただけであり、もっと言えばそれぞれの人々も同じように考えている。皆がそうである中で、誰もが自分だけは特別扱いして欲しいという、なんだかよくわからない欲望に振り回されているという構造になっていると言っていいだろう。
主体と客体
そういう構造だとわかったならば、主体をあなたから違うものに変えてみる実験ができるかもしれない。あなたが特別という視点を移動して、あなたを取り巻く周囲の人たちにフォーカスを当ててみると、すべてが解決することに気づくだろう。お金が欲しいから誰かと協力して楽しみながら働くとか、なにか社会貢献をして誰かにありがとうと言われるようにコツコツと努力してみるとか、誰かのやりたいことに協力して喜んでもらうように支えるとかだ。さてどうだろう、これまではあなたの幸せはあなたの思い通りになるという思い込みから、あなたのすべてを誰か他の人のためと視座を変更するだけで、なんだかほっこりと幸せになれるという、不思議な感覚になるね。そしてその目安というかゴールとしては、そのほかの誰かからありがとうと声をかけられる時、あなたは心から良かったと思える瞬間がやってくるわけだ。よく世の中は逆にすることでその真実がわかると言われるのは、そういう仕組みを気づかせるシグナルなわけだ。
幸せの正体
あなたがこれまで自分のためだけに努力したり我慢してきたことは、決して無駄であったわけではない。けれどもその力の向きというか矢印をあなたに向けるのではなく、誰かのやりたいことに向けることで、すべての苦悩は解放されるわけだ。すなわち、幸せの正体とは苦悩の逆向きの先にあり、その方向がそもそも間違っていたということだね。誰かと比較して少しでもあなたが優位になるように頑張っていた過去から、誰かが少しでも良くなるように、あなたの力を向けてあげることが、あなたの幸せを生み出すなんてにわかには信じられないだろう。そんなことすれば損するとか、惨めになるとか勘違いしているからだ。人生のほんとうの豊かさというのは、何かを得たということよりも、何を与えられたかということだとよく言われるのは、そもそもの力の方向を間違いがちであるという教訓だからだ。どれだけ素晴らしい能力が備わっていたとしても、その使い方を間違えれば役に立つどころか、マイナスになってしまうのと同じで、そもそもの向きを間違えないようにできれば、すぐに幸せを手にすることができるわけだね。
