名脇役
無駄な抵抗
大体は無駄な抵抗をすることで何かと事件が起こるね。そうして自分を試して楽しんでいる様子だね。本当はそんなに無理せず何にもしなくても、起こるがまま事は起こっていて、ただそれを眺めているだけでいいのにね。どうしても我慢できなくて、その事件に一人首を突っ込んで大騒ぎしている。えらいこっちゃと主人公になって立ち回りを演じているね。そりゃ見事なもんだよ。自分でもある程度満足しているね。でも、たまに自ら仕掛けたその罠に何かの拍子で嵌まり込んでしまって、さぁ大変。はてさてどうする?と困り果てたりしている。ちょっと今回は度が過ぎて手に負えないな、なんて思ってたりするね。
一人じゃない
しかし、いつもいつも、わざわざ何でそんなことするのかって考えてみると、結局は自分がここにいることを確かめているんだよね。さらに、一人ぼっちではなく、色々なキーマンを登場させる事で、寂しさを紛らわしている。脇役がこれまた良い感じなんだよね。そこで登場というタイミングでもれなく登場するんだ。味方や敵を自分の周りに適度に配置することで、束の間の寸劇を演じているってわけだね。まぁ、たまにそんな事がないと、とっても不安になるからね。そうして、自分はこの世で一人じゃないもんってことを確かめているね。
自作自演
演じるあなたはいつも主役ばかり。それも重要な役どころばかりだね。だから、ほどほどにしておかないとね。あんまり役に入ると深刻になりすぎるから注意しないとね。つかずはなれずでちょうどいいと思うよ。自分の役だけど自分の役をどこか演じているのを見ている感じっていうかな。そもそもは自分の楽しみのために色んなことを仕掛けたんだからね。もう、自分が主人公にどっぷりハマり過ぎて抜け出せなくなる前に、これは自作自演の寸劇なんだと気付かないと、途端に苦しくなるからね。映画やドラマの主人公のあなたばかりを見すぎるのも考えものだね。
名演技
いつものあなたは名演技だよ。役者で言うと最上の部類だね。だって演じているかどうかも気がつかせないで、大概のことは見事にやってのけるからね。でも、過ぎたるは及ばざるが如しで、何でもいい塩梅でないと楽しめないから、そこだけ気をつけてね。あんまり主役ばっかり演じているのもどうかと思うよ。たまには、違う役にもチャレンジしてみてね。主役ばっかり贔屓にするよりももっと楽しめるはずだからね。だって主役は名脇役に支えられてこそ、キラッと光り輝くんだからね。