震えるお腹

日々

ぶるぶる震えている

この世はぶるぶる震えて起きる波で出来ているらしいね。まぁ、見えている世界を照らし出している光も波だし、スマホでやりとりしている電波も波だし、最近の量子力学で見ればすべての物質もミクロの世界では震えているらしいし、良い感じで聞こえる音楽も空気が震えて伝わる波だし、まぁ、ありとあらゆるものがそう言われれば全部波で出来ているみたいね。心の中や感情なんかも大波小波でやってくるしね。良いことも悪いことも、波のように押し寄せてくる。普段は意識していないけれど、そう言われてみれば、寄せては返す波のように生物はみな呼吸をしているね。

ぴたっと静止しているもの

大きなうねりとなって押し寄せてくるのは体感できるけど、小さい波はちょっと気がつかない。でも、小さな世界では、みんなぶるぶる震えてるんだって。じゃぁ、この世でピタッと静止しているものってあるのかな。ちょっと考えてみると、それは思考かもしれないね。考えている時って、なんだかぴたっと過去に張り付いている感じがする。考えるってことは言葉を使っている。その言葉は瞬間を捉えた一枚の写真のようなものに感じるね。考える時に言葉がぶるぶる震えてしまうと、とてもじゃないけれど考えがまとまらなくなるね。ぶるぶるみんな震えている世界なのに、言葉だけがピタッと止まっているなんてよく考えたら面白いね。

震える魂

人の意識や魂なんかはどうかな。やっぱりぶるぶる震える肉体とともに震えているのかな。震える魂や肉体の中で、震える文字を浮かべてあれこれと思い出している。そう、思い出は過去のことことだね。未来だとどうだろう。明るい未来なんかを思い浮かべてるときも、心がワクワクしてやっぱり震えている感じだね。悲観的な未来を思い浮かべてしまっても、今度はドキドキして眠れない。どっちにしろ、今以外のことでも、魂は震えているんだね。そう、ぶるぶる震えて起こる波、それを波動と呼ぶらしいんだけど、それらが行き着く先は人の「意識」らしいね。意識もぶるぶる震えて波うって存在しているとすれば、やっぱりみんな波でできているのかしらね。

息が合う

波には不思議な性質があって、同じ長さの波は強めあって、長さが違う波だと打ち消しあったりするね。それと同じように、なんだかしっくりくるときと、どうも違和感があって馴染めない環境とかあるね。頭の中と身体が一致しない時は、たぶんお互いの波長が合わないんだろうね。逆にあうんの呼吸とかよばれるような、意識せずにちょうど息ぴったりの人っていうのは、呼吸の波動があうってことかな。呼吸だけでもなくお互いの固有な波長がちょうど合う感じなんだろうね。どうやら理屈でなく、思考でもなく、なんとなくの感覚がぶるぶる震える波を感じているね。震えることは今ここにあるってこと。そのぶるぶる震わせている正体は何かといえば、目に見えない、言葉にもできない「エネルギー」みたいな何かだろうね。きっと。

ところで、私の波動といえば、お腹の肉がたぷたぷと波打っているのを今日も感じているよ。私のエネルギーがこのお腹から放出されて今を作っているんだ。なんてね。