名もないもの
名前はまだない
いつもの通り、普段の何気ない暮らしを送っている。そこにはいつもの風景が広がっているね。もう見飽きてきちんと向かい合うことも少なくなったかもしれないね。でも実はいつも名もないものに囲まれて過ごしているんだよね。え?そんなことないって?それはあなたの思考が生み出した「まやかし」だよ。そう、全ては名もないものばかりなんだけれど、あなたが瞬時になんとか無理矢理名前をつけて分かったつもりでいるだけなんだよ。目に見えているものは全て光であって、さまざまな波長でキラキラ輝いているだけなんだよ。それを瞬時に解釈し続けている。だから全ては光であり、煌めきであり、影であってあなたの思う何かではないってことだよ。
名づけ親
そうやって全てに名前をつけて分類し始めると、そこにあなただけの世界が広がっていくね。そう、外を眺めているだけのあなたは、それが何であるかを決めつけないとどうも落ち着かないから、そうしているね。それをやめてただ眺めてみるといいよ。名前だけではなくて、それらが損か得かとか、良いもの悪いものとか、もはや原型を留めないほど色をつけてしまっていることに気づくからね。あなたの網膜に届いているのは光であり、したがって見ているのはキラキラ輝く光だけなんだからね。
何にもない
だから外側の世界には何にもないんだよね。それをもとにあなたが世界を生み出している。それも常に、瞬時に映像化して関係性を生み出し、価値がそこに設定されている。あなたの能力はとても素晴らしいね。何にもないところから物語を生み出す力はとても偉大なものだよ。さらには、その何にもないところから、さまざまな関係性のねじれまであっという間に構築してしまう。そのすごい力を出来ればあなたが楽しむことに使えば良いんだよ。夜空に光る星を見つめているだけでも、形を思い浮かべている。一度そう見たらそれ以外に見ることは難しいね。いずれにせよ、そんな力を持っているあなたには、もう何にも怖いものなんてないね。この世界を創造した神はあなたなんだからね。