勘違い

日々

そこじゃない

ずっとあなたは勘違いしているね。そういうふうに突然言われるとびっくりするけれど、残念ながらそれはあたっているかもしれない。いつも目の前の出来事ばかり気にして、それをなんとか直そうと四苦八苦しているからね。でも見えているその出来事が虚像だとしたらどうにもならないことに気づくよね。例えばテレビの映像に向かって、それが気に入らないからと言って直そうとするようなものだね。ちょっと何言っているのかわからないって?たとえそうだったらどうすればいいのかって思っているよね。それはシンプルだよ。例えばテレビのドラマの筋書きが気に入らなければ、脚本を書き換えないとダメだよね。配役が気に入らなければプロデューサーにでも掛け合わないと変わらないね。でもあなたがやっていることはいつもテレビに映った映像をなんとかしようと必死になっている。そこじゃないよねってこと。あなたはいつもそんなことばっかりやっているんじゃないかな?そう思ってあなたの周りを改めて見渡してみようよ。ただしそれはすでに演じられた映像に過ぎないことに注意してね。

聞き分けのない子ども

何度も叱りつけても言うことを聞かない子どもに辟易としている母親も、同じ勘違いをしているね。分かる人からみればそこじゃないね。そもそもなぜそうなったか。もっと言えば、なぜあなたは苛立ちという感情を感じたのか。そこにポイントがあって、目の前の我が子ではないね。そうして同じことをどこでも、誰にでもしてしまっている。そして、いつもこう思うんだ。こんなはずじゃなかったのにってね。その姿はあまりにも滑稽で、多分子どもも神様もケラケラ笑って見ているんじゃないかな。

まさかの原因

そうやっていつもやっていることを見直してみると、全てはあなたが原因になっているね。いつもあなたは勘違いして、現実の方をなんとか変えようとしている。現実はあなたが信じたものがそこに出力されているだけ。それは虚空の映像が広がっているだけで、実際はそこには空しかない。そこにないけれど全てはそこにあるということもできるね。ついつい勘違いしてしまう癖があるってことに気づくだけで、おそらくすべての状況が穏やかに変わっていくと思うよ。信じるものが変わるなら、目の前の現実も変わるからね。信じるか信じないかはあなた次第です、なんてね。まぁ、どうせ勘違いが避けられないとするなら、みんなが楽しい向きに勘違いしたいものだね。