気がつけば

日々

光陰矢の如し

たまたま1年は12ヶ月でできていて、日にちは365日あると決められているね。地球の自転に合わせて1日の長さを決めて、地球が太陽の周りを回る公転に合わせて1年という長さを決めているんだって。ふーん、なるほどねって感じだね。1年経つと地球という宇宙船は太陽の周りをぐるっと一周してもとの位置に戻る。また同じ場所に帰ってきたってわけだね。さて、今年の宇宙の旅はそろそろ出発点に戻るわけだけど、どんなふうな旅になったのかな。振り返るにはちょうどいい長さが1年なのかもしれないね。人の寿命では、この旅も100周ぐらいが体験できる回数だね。ぐるぐる回っているわけだから、この調子でいけば意外と短く感じながら旅を終えることになるかもしれない。

感じる長さ

長く感じたり短く感じたり、そもそも普段は意識しないとか、いつも時間に追われている生活なのに確固たる存在ではないのが時間の不思議なところだね。楽しかった1年はあっという間に感じ、苦しかった1年はとても1年とは思えないほど長く感じたりしている。外から見れば地球が太陽の周りを1周する間の時間で一定なのに、その宇宙船で繰り広げられる世界にとっては長い短いがそれぞれに違うね。でも12月になるとほとんどの人が口を揃えて、早いものであっという間に今年も最後の月になりました、などと言うね。年末年始は大きな区切りとして皆が捉えているからそうなるのかな。時間は時計で測ることができるけれど、実際に時間が流れているなんて誰も見えないものだから、身体の時間というリズムと規則で後から決めた時間とは、常にズレている。だからか、時計をみたりカレンダーを見たりすると、あ、もうこんな時間と驚くんだろうね。

過去は今

面白いと思うのは、今年はどんな年でしたかという質問だね。宇宙から見れば単に地球がぐるっと回っただけなんだけど、その宇宙船に乗っている乗組員にはいろいろに感じる何かが生まれているね。よかったとかわるかったとか、そして来年はこんな年にしたいとかいうのが定番になっている。来年こそ良い年になりますようにと皆が初詣で神社に祈るのかな。今年はそんなに悪かったっけ?とあなたは実は思ってたりするけれど、それはなんとなく言いにくいね。何よりもそれぞれの今年1年があって、それは窺い知れないんだよ。あなたにはあなたの1年があなたの中で映像として流れている。そしてその映像を映し出しているのは今だね。1年という物語が今生まれているということだとすると、来年こそは良い年になりますようにと神社で祈らなくても、今すぐあなたの思う良い年にできるね。未来に良くなるから今を我慢するのではなくて、今すぐ楽しく過ごせるはずってことだよね。