真面目に不真面目

日々

ミス、ダメ

真面目なあなたはいつもそのことを考えているね。一つもミスなく何でもこなすあなたは、ひと時たりとも気が抜けない。それは、ミスをして誰かに迷惑をかけてはいけないと思っている。正確にはそう思い込んで完璧なあなたを演じている。だけどそんなあなたもごくたまにミスをしてしまって落ち込んでいる。こんな想いをするくらいなら、二度とミスをしないようにとまた気を張り詰めている。けれど、ミスがなくなることは永遠にないね。それに気づいたあなたは途端に絶望の縁に追い込まれてしまう。一体何をそんなに気にしているんだろう。

逆に捉える

それならいっそのこと、何かをすれば必ずミスをするものだと思えばきっと楽になるんじゃないかな。そうアドバイスされたりするんだけれど、完全無欠の想いが強いあなたには到底受け入れられないね。そうじゃなくて、完全無欠の今のあなたがすでにミスっているんだということを受け入れるところから始めてみようっていうことだよ。そもそもミスがあるから人は成長し変化するきっかけを掴むことが出来るね。一度もミスなく生きている人は、実は何にも成長できない存在なんだよ。人生の高みに登ることがミスのない完全無欠となるのなら、逆に言えばどんどん間違える方がいいんだよね。ミスはそういう方向から見てみるとガラッと意味合いの枠組みが変わるんだよ。だから一つの方向から同じ景色を見ているんじゃなくて、たまには違う角度からいつもの景色を見てみるのもありかもね。

ピンチはチャンス

さて、困った、どうしたもんだかという瞬間は大きく変わるチャンスでもあるね。そういう瞬間を楽しむためにここにいるんだよ。迷惑をかけてしまう人なんてどこにもいないし、それがミスだと思っているのもあなただけなんだよ。え?そんな事ないって?なら、ミスを無くすための方法を指摘されたその人にしっかり聞き出すといいよ。どうやったら無くすことが出来ますかとね。それで色々アドバイスをしてもらえて、いつも見ていないところが見つかったならラッキーだね。そこに何か大いなるヒントがあるかも知れないよね。そうしてあなたは色んなものを手に入れていく。もしそのアドバイスがいまいちならば聞き流せばいいだけだね。それも全てをその中で教えてくれているんだからね。そういう体験が人を大きくしているんだから、やっぱりピンチはチャンスだし、ミスのおかげで幸せを感じることができたその瞬間は永遠だよね。