それほどでもない

日々

思っていたのと違う

とても大きなものだとずっと思っていたけれど、実はそれほどでもないことってあるよね。また、逆にとても小さなものと思っていて目の当たりにした瞬間に大きくてびっくりすることもあるね。いつの間にか実際に見たこともないのになぜかそれをそう思い込んでいる。一般的にはそういう思い込みを先入観とか固定観点とか言ってあまりいい意味の言葉ではないね。それはあなただけではなく、ほとんど多くの場合はそういう思い込みで知っていると思っているね。全部実際に見たり聞いたり触ったりして知っていることなんだけど、それらは全部あなたがしたことではなかったりする。特に伝え聞いたことがいつのまにかあなたの世界の重要な枠組みになっているね。

聞いた世界

よく考えてみると、今出来上がっているあなたの知識体系のほとんど多くが「伝え聞いた」ことばかりだね。あなたが自ら経験したことはごくわずかでしかない。だからそれを補うためにその「伝え聞いた」ことを世界の枠組みとして据えている。そこでたまたま実際に遭遇したその「伝え聞いた」あなたの見識と実際の体験にはズレが生じるんだね。百聞は一見にしかずという諺がある通り、ほとんど全てに対して知ったかぶりができるのは、そういう構造にあるからだね。ということは、あなたの世界はそういうものでほとんどができているってことになるね。

世界を広げる

真面目に働かないと暮らしていけないとか、素直でないと人から慕われないとか、偉くなるためには努力が必要だとか、人に優しく自分に厳しくとか、そういうもので基本の枠組みはできている。けれどもそれはすべてそう「伝え聞いた」からそう思い込んでいるね。それらは一括りにして「常識」などと呼ばれている。その「常識」をじっくり向かい合って一つ一つ丁寧に見つめ直してみよう。そうすることであなたの世界がガラリと変わるよ。なぜならあなたの世界を司っている骨格部分を作り直すことになるからね。そう、世界は一瞬にして変えられるんだよ。だってほとんどが「伝え聞いた」ことでできているんだから。そしてそのことに気づくとぱっと窓枠が大きく広がるよ。それが目覚めや気づきとよばれるものなのかもしれないね。