流れにのる

日々

上手くいく時

いつも決まって上手くいく時には、それこそ何もせずに勝手にことが進んでいくね。その様子からして「トントン拍子」とはよく言ったものだね。あれよあれよという間に、物事がまるで最初からそうなることが決まっていたかのように淀みなく進んでいく。そんな時はあなたは上機嫌だね。何の苦労もなく進んでいく様子をただ眺めているだけで十分だからだね。上手くいく時の様子を思い浮かべてみると、そこにポイントがある。あなたは一切の余計なことをしていないね。だからこそスムーズに事が運ぶんだよ。

上手くいかない時

上手くいくことに気を良くしたあなたは、せっかくスムーズに進んでいるものをあれこれといじり出す。もっと高みを目指そうとしたり、もっと良くなるんじゃないかと欲が出てくる。そうすると、途端にさっきまでのトントン拍子が嘘のようにガラガラ音を立てて崩れてしまう。全てはあなたがしなくてもいいことをして、そこの流れを邪魔したからだね。それで焦って元に戻そうとした時には、もう目も当てられないほど事態が悪化してしまう。なぜならそれは、あなたは気づいていないかもしれないけれど、そこにある大きな流れの向きがおかしくしてしまっているからだね。それで一言、こんなはずじゃなかったのにと、まるで他人事のように呟いている。

流れに身を任せる

そもそもすべては上手くいくようになっていることに気がつくと、物事がスムーズに流れていく様子をあなたはただ眺めているだけで良い。何もしないことが上手くいくんだよ。いつもその流れを遮っているのは他でもなくあなたなんだ。え?そんなことはないと思っているね。でも間違いなくそうなんだ。今もあなたの周りでは何事もなかったように大きなことも小さなことも流れている。そのほとんどは滞りなく上手くいっている。多くのそういうことは気にも留めていないから、あなたの中ではまるでなかったことと同じだよね。流れがそこにあるんだけど見えないから気がつかない。あらゆることは流れに沿って上手くいくようになっているけれど、あなたが注目した途端にダメになる。要するに変に注目しなければすべては上手くいくようになっているんだよ。