先の先
すぐに結論
世の中の流れはとても速くて、すぐに判断を迫られることが多いね。とにかく結果が全てだなんて言われるから、極端な例で言うと、もう、やり始める前から結論が出ていたりする。そんな目が回るようなスピードでどんどん進んでいくものだから、あなたも必死になって置いていかれないように反応しているね。そんな状況だから、のんびりゆっくりと落ち着いて考える時間さえ無駄に感じている。でもね、一呼吸置くのも大切だよ。その先に何が待ち受けているかなんて、実は誰にも分からないのだからね。わからないことを分かったつもりでいるだけだし、結果や結論が見えているつもりでもほとんどがすでに間違っているんだよ。
じっと待ってみる
そんな毎日だから、即断する癖が知らず知らずのうちについている。その度が過ぎるとやる前からわかったふうになって、何もしていないのにやるだけ無駄だと判断して何もしなくなるね。どんどんスピードが速くなればなるほど、身じろぎひとつ出来ずに、どうにもこうにも動けなくなる。息を潜めてチャンスを待ち続けているけれど、獲物が見つからないハンターのようにね。いや、正確には獲物はうじゃうじゃ目の前を通り過ぎているのに、もっといい獲物が次に必ずやってくると思って何も仕留められない状況に近い。いざやってみて、失敗したらどうするんだってことばかりがあなたの心を占拠して、何ひとつ試してみようということが出来なくなるね。もう、何かやること自体が全て上手くいくはずがないように思えてくる。せっかくの失敗するチャンスなのにもったいないことだよ。
すでに失敗している
何となく感じているように、すでにあなたは失敗している。まずはそこに気づくことが大事だね。すでに失敗しているのにあなたは失敗したらどうしようと思い込んでいる。おかしな話だね。だから、さらなる失敗を恐れて身動き一つ取れなくなっているんだよね。心配しなくても、すでに失敗の渦の中にいるんだから恐れることなんて何一つないね。そんなことを何となく知りつつもあなたはそこから目を逸らしている。きちんとそのことに向き合って失敗とともに歩きだすことで、素晴らしい体験が目の前に起こるよ。成功も失敗も裏表の関係だから、失敗の先の先はワクワクする何かが待っているかもよ。失敗の失敗は成功かもしれない。すべてが不確実だからこそ楽しみもそこに生まれるんだよね。