勝ち負け

日々

何に勝つのか

勝ち負けを決めるには大切なものがある。それがルールだね。ルールがないと何がどうなって勝ちなのかが決まらないね。そのルールはあちこちにあって、あらかじめきちんと決まっているのもあるし、時には誰かが勝手に生み出した勝手ルールもある。例えば子供たち同士の遊びの中で、「誰がいちばん偉い人になれるのかゲーム」とか始める。最初はクイズで物知り度合いとか、空気椅子我慢大会とか色々なステージを楽しんでいるんだけれど、そのゲームの途中でルールがコロコロ変わったりして結局最初とはまったく違うゲームになったりする。さらに誰が勝ったのか負けたのかもよくわからなくなるね。楽しむためのルールだからそれでいいんだよね。いずれにせよここで大事なことは、ルールがないと勝敗はいつまで経ってもつかないということ。さて、大人のあなたはどんなルールに従っているだろうか。ちょっと思い浮かべてみてほしい。

ゲームに巻き込まれている

そうして年齢を重ねてきた今、気がついたら勝手にゲームに巻き込まれていて、その、変なルールに従って勝ちだの負けだの判定されていないかな?そもそも、そんなゲームに参加した記憶もないのに、自動的にというか反強制的に参加者の一人としてカウントされているね。しかもよく見てみたら到底納得出来ないルールばかりだね。そこで仮に勝者として褒められたとしても、あなたがいい思いをする訳ではなく、知らない誰かがいつも得する仕掛けになっている。なんだこれは、やってられない、とそこから逃げたとしても、また次の誰かが裏で笑っているゲームに参加させられている。まるでボードゲームのコマのように、どのマスに進んだとしても大きなゲームの枠組みからは逃れられないね。そういえば似たような話で、子供のころよく遊んだ「人生ゲーム」とかいうボードゲームもあったね。

人生ゲームをやめるとき

どういうわけか、その人生ゲームをやめようとすると、ボード上にはあなたというコマがなくなってしまう。だから、そこからはどうしても降りられないね。かと言って理不尽ながらもそのままゲームに参加し続けるのも憂鬱な毎日だね。さぁ困った。もう打つ手がないのかと諦めるのはまだ早いよ。その方法はあなたがルールを決めればいい。あなたが人生ゲームそのものになってしまえばいいだけだよ。ルールはあなたの手の内にいつもあるんだからね。子供の頃の遊びと同じで勝手にルールに変更してOKだよ。さぁ、次はあなたの番だよ。楽しんでね。