もっともっと

日々

もっといいもの

なぜそれを求めるの?って考えた時に、二つ答えがあるね。一つは、もっとよくなると思うから、っていう答え。もう一つは、可能性が広がるから、という答え。さて、この二つの答えにはどんな違いがあるのかを考えてみてね。初めの、もっとよくなるということは、今はいまいちよくないとも言えるね。こんなものじゃないだろうという思いがそこにある。もっともっとよくなることを目指している様子が見え隠れするね。この場合、ようやくそれを手にしてからどうなるか想像してみてよ。ああ、これだこれ、という思いは生まれるかな。なんかのきっかけでもっと他も求め始めるんじゃないかな。これはキリがない欲望の方だね。そしてこれは不足が出発点になっている欲望だね。

今で十分

さて、もう一つの可能性が広がることを求めるとはどういうことか。今までだと近所に出かけることしかできなかったけれど、その道具があればもう少し遠いところまで広がるからとか、それがあれば、たくさんの人に何かを届けることができるとか、そういう類のものかな。気をつけなければいけないのは、それも、もっとよくなるからと思っているのなら、最初の不足の反動で欲しがっていることになるから注意だね。求めるという根本の心の向きがプラスなのかマイナスなのかが一番の大きな違いだね。足りないから欲するものは、大抵手に入れたとしてもさらに足りないとしてまた欲することの永遠ループになる場合が多いね。そうすると、心の充足という意味では手に入れられるものが多ければ多いほど、心はずっと満たされない状態が続く悪循環になりやすいね。今で十分だけど、それがあればもっと十分なものを手にするときは、おそらく状況がそうさせたのであって、人を押しのけてまで手に入れようとしたものではない場合が多いんじゃないかな。そういうものは日常をもっと楽しくしてくれる相棒になるね。それが可能性が広がるというものだね。

必要なものは勝手にやってくる

そもそも欲する何かを手にしても、多くの場合は幸せにはならない。それは、それを欲するあなたの気持ちがすでに不幸せをベースにしているからだね。足りない、満たされない、不幸を起点として、これさえあれば充足して幸せを手にすることができると思っているから、何を手にしても一向に変わらないね。それは外から何かを手にして変わることではなくて、あなたの心がそうさせているのだからね。一方で今に十分に満足して、すでに満たされていることに気づいていると、なぜか必要なものはすべて勝手に揃ってくる。それは充足しているからこそ、外からくるものに対して欲することもないからだね。不足をベースに何かを求めるということがないと、なぜか必要なものは勝手に揃っているのは、すべてあなたの心の向きで決まっているという仕掛けだね。