ゼロ

日々

ボウズ

たまに釣りに出かけて、釣果がゼロで丸ボウズだなんてことはよくあるね。それでもなぜか楽しそうなのは、釣果よりも釣りをしたという経験をそう思っているからだね。前の夜から仕掛けを考えて準備して、朝早く出かけて狙ったポイントで存分に楽しんだのだから、もうそれで十分なんだよね。まぁ、それだけ準備したんだから一匹ぐらいは釣れた方がさらに楽しいけれど、釣れないことすら楽しんでいる。結果なんてどうでもいいんだよ。それが本当の釣り好きってやつだね。これは決して負け惜しみじゃないよ。たぶんね。

言い訳上手

でもそれが続くととたんに自信がなくなってくるね。またどうせ釣れないんだろうってなると、だんだん釣りにいくこと自体が億劫になる。それで釣りに行かない言い訳が溢れるほど出てくるようになるね。天気が悪いとか時期が悪いとか、体調がよくないとか、時間がないとか。あれ。これって何かと似ているような気がするね。できない言い訳をして先延ばしにしていることはすべて、自己正当化するための理由をせっせと生み出しているね。結局のところ外側に原因があるかのように言い訳を作っているけれど、明らかにそれはあなたの内側の問題でしかないことは、すでにあなたさえ知っているね。

最初の一歩

初めてのことは失敗する。失敗を恐れて何もできなくなっているのは、失敗するとカッコ悪いと思い込んでいるからだね。カッコ悪いのがなぜ嫌なのかというと、あなたのことを愛して欲しいからだね。愛おしく思われるためにカッコ悪くなれないわけだ。だから二の足を踏んでいる。でも失敗かどうかという結果をそんなにすぐに判定しなくても、それこそ得意な先延ばしをすればいい。うまくいかなかった釣りを思い出してみてよ。一匹も釣れなかったとはいえ、釣りそのものは楽しんでいる。そして、釣れなかったという経験がそこにある。その経験だけで十分楽しいね。失敗なんて決めるのも、結局はあなたが決めればいいだけなんだよ。そうしてあなたの中の審査委員が変わると審査基準がガラリと変わるね。そう、そうしてあなたの世界はガラリと変わるんだよ。