3万日

日々

平均寿命

人によって違うけれど、ずいぶん寿命は長くなったようだね。最近では元気で長生きする人が多いので、もう一度世の中の制度を作り替える必要があるかもしれないね。そうしないと、例えば定年という仕事をしないで余生を過ごす区切りがちょっと若過ぎて、その後の人生がとても長くなってアンバランスになったりしている。さらにそういう人が増えていくとなると色々と弊害が出てきているし、さらには今の世の中の制度を握っているとしたら、これからの支えていく世代の意見はそれに対して否定的になって対立してしまうね。今の平均寿命って日数に変換すると、82歳まで生きたらおよそ三万日ぐらいになる。さて、あなたの残り日数はあと何日ぐらいかな。

生命保険

生命保険も制度疲労を起こしている商品だね。終身保険なんて若いうちに加入しておかないといけないと言われた時代はすっかり変わってしまった。今では年齢を問わず、持病も問わずに加入できる保険が売り出されている。まぁ、それぐらい高齢者からも加入料を徴収しないとやっていけない時代になったということかな。いずれにせよ掛け捨てで良くて、保険料がいくらか積み立てられて解約返戻金などは歳を取れば取るほど不要になるんだから、もはや若い時に終身保険なんて全く意味がない時代になってしまったといって差し支えないだろうね。それでも習慣のように続いているのは、むしろ惰性だとしか思えない。そうは言っても、もしもの備えが気になる心配性の人は、勧められたら加入するのかな。そうすることで、一人前になったと認められるとも思っているのかな。それはその共同体の中で暮らしていくのには合理的な判断なのかもしれないね。

ゼロリスク信仰

少しでもリスクがあると受け入れ難いとする世の中の風潮が、今のコロナ禍を悪化させているね。単なる風邪だと無防備作戦をとるか、徹底的に感染予防に努めるか、その2択になってしまっている。そもそもインフルエンザも風邪もそのほかの病気は、もちろん予防するという大前提があって、その上でかかってしまうものなんじゃないのかな。そう思うとどうなんだろうね。今の施策は緩やかに自粛を求めて、ほとんどの人は自粛に応じているけれども、それでも感染を防ぎ切れないわけだからね。今まで通り、コロナであってもなくても熱が出たら病院に行って治療を受けられる体制にするのが一番だと思うけれど、なかなかそういう決断は難しいのかな。一番コロナが教えてくれたのは、熱があっても風邪薬飲んで出勤したり登校したりすることをやめようというメッセージのような気がするね。一休みしなさいという教えのような気がしてならないけれど。不要不急なんて言葉が出たけれど、まぁ、人生のほとんどが不要不急なんだと一体どれだけの人が気がついたんだろう。え?そんなことないって?これまた失礼しました。