シミュレーションゲーム三昧
そこに誰がいる?
人生の行動を一つ一つ確かめてみるとある共通点があることに気がつくね。それはずっとそこにいるのは誰かということを検証しているね。もっと柔らかく表現すると生きる実感を確かめたくていろんなシミュレーションをしているという状態だね。常にあなたの妄想は止まらなくて、次の瞬間どうなるのか、明日どうなるのか、来月はどうなるのか、ということを予想し続けている。あるいは、人間関係でも会社関係でも同じことを続けている。それこそ休む暇もなくシミュレーションし続けている。こうすればああする、ああすればこうなるからそうするとどうなるのか。人生とはシミュレーションゲームと同じなんだよ。たまにそれがシミュレーションなのか現実なのかがよくわからなくなってくる。どう足掻いても脳内の浮かぶ景色があなたの人生の全てだからだね。そう、そこにあなたはいるつもりだけれど、実際にいるのはそこじゃないかもしれないね。
厳しい現実
いやいやそうは言っても、ならば現実はなぜにこんなに厳しいのかとあなたは言うね。もし妄想やシミュレーションという架空のものであれば、設定次第でもっと優しい世界にできるんじゃないのかということだね。その設定を好んで選んでいるのは紛れもなくあなたなんだよ。なぜならその設定すらあなたのシミュレーションそのものだからね。世の中は甘くないんだ、人生を舐めるな、なんて言われ続けてきたからそう思っている?そう言っていたあの人もあなたの中の設定だとしたら全てが解明するんじゃないかな。あなたは厳しい現実が大好きということが結局目の前の現実に投影されているだけなんだよ。でも、シミュレーション中だからすぐさまリセットして設定を変えるわけにはいかないね。一旦一通りの人生シミュレーションが終わってから変更できるってわけだね。
設定変更の裏技
一度仮想人生ゲームがそうして始まってしまうと、設定画面を出して設定変更のやり方がどこをどうしてもわからないようになっている。そもそも始まった頃のデータは消去されているし、ゲームが終わると完全消去されてしまうようになっている。ゲームの中のあなたからは、始まる前の設定画面やゲーム機本体とかモニターは見えないようなもの。もちろんこのゲーム空間からは見えないけれど、そのゲーム機を触っているのは間違いなくあなただね。そして、間違いなく画面の前にいる。なら別の作戦で、難易度の設定そのものを変更するのは無理でもゲームの進行そのものはなんとか変えられるね。あなたがプレイしているシミュレーションゲームなんだからね。さらにシミュレーションの途中であれこれと良いだの悪いだのいちいちよくわからないモノサシで測るのをやめよう。先の先の先ぐらいにひとまずの感想を言えばいいかなぐらいなつもりで見ていると、シミュレーションゲームそのものの意味が変わってくるね。ちょっと変化球だけどそれができれば、リセットして設定画面から始めることなく変えられるんだよね。たぶん仏も神様もそれを言っているんだと思うよ。違うかな。