仮面社会
マスク
最近のご時世では、外出するときは常にマスクをしている人が多いね。お友達どうしで会うことがあっても、ご近所さんと会うことがあっても、皆いろんなデザインのマスクをしている。もういくぶん慣れてきたけれど何が一番不自由に感じるかというと、表情が読み解けないことが増えたということだね。今まで身近な知っている人の顔なんて本人が気にするほど見ていないつもりだったけれど、ちょっとコミュニケーションを取ろうと話をしてみると、一番違和感を感じるのがそれと気がつくね。ああ、無意識に相手のしぐさや表情をかなり読み取っていたんだなとね。
アンドロイド
人に似たロボットをアンドロイドと言うんだけど、今ではスマホのOSのことを思い出す人がほとんどかな。人に似ているロボットの技術はどんどん進化して、例えば定型業務である受付なんかに人型ロボットを置いて話題をさらっているホテルなんかも出てきたね。人とおなじような表情をするんだけれど、どこか少し違っていて不気味に感じる。だけど、どんどん技術が進化するとそれもなくなっていくんだろうね。普段言葉でコミュニケーションとっていると思い込んでいるけれど、口に出さないような仕草やちょっとした反応の方が一番大切であり、コミュニケーションのほとんどがノンバーバル(非言語)であることが、実感としてあなたの前に現れているね。
意思の疎通
マスクはウィルスを撒き散らさないことができる反面、人類の意思疎通を阻害するという弊害が大きい。え、そんな大袈裟なと思われるかもしれないね。それこそみんなが仮面を被っていて、大事な表情の半分が隠れている状態でずっと長い時間過ごすなんていうのは、おそらく初体験のことじゃないかな。それでもどんどんそれに慣れていくのが人類だね。もう違和感も感じなくなっている人も多いと思う。まぁ、大袈裟に言えば生まれてからずっと見つめている親の顔の半分はマスクなんていうこともありうるかもしれないね。まだそんな風には思っていない人が大半だろうし、これがこのままずっと続くなんて信じていないと思うけれどね。仮面夫婦には仮面親子として仮面社会人として過ごすようになると、世界は今とは大きく変わるんだろうね。え?今までもそうだったから変わらないって?まぁ、それもそうかなぁ。