話し相手
一人芝居
いつも誰かに話しかけているつもりだけど、その相手は本当にそこにいるのかね?何を言っているのかちょっとよく分からないって?今まさにあなたが雄弁に話しかけているその人は、本当にあなたじゃない外側の人なのかなってことだよ。実のところあなたは、あなた自身に向けて話しているのではないかな。あなたがどうしても話しかけたいと思ってその相手をあなたが生み出したとしたら、あなたは一人芝居を演じている感じになるね。はてさてどうしてそれほど話をしたいと思ったのだろう。そしてその話で何を伝えたいと強く願ったんだろうね。
独り言
そう、あなたが話しているその内容はあなたが心の中でいつも話していることだね。それもずっとあなたの中の独り言だったわけ。ねりにねったその独り言を満を持して今声で表現しているね。あなたは今発表会の舞台にいる。でも観客もその相手もあなたがそれまでにコツコツと作り出したんだよ。主役はあなた。相手役もあなた。観客もあなた。そしてその演出もあなた。そこにはあなたしかいないんだよ。その説教もその夢もその希望も全部あなたの世界だけのもの。かけがえのない世界に語りかけている。だから、そんなあなたの思いはどこまで行っても届かない。それでそんなにイライラしてるのかな。その思いの先にはきっとあなた自身がそこにいるよ。
伝えたい
どうしてそんなにも伝えたい思いがあなたの中で生まれたのだろう。それは、あなた自身に一番伝えたかったからだね。いや、あなたはもうすでに知っているよ、というかも知れない。そうなら、なぜわざわざ声に出して話すのだろう。喉を震わせ音に変えて、そこにあなたの溢れんばかりの思いを波に載せている。そこまでするのは、そのことをあなたが一番確認したいからだよね。だから大丈夫だよ。そんなにムキにならなくてもあなたはあなたの全てを受け止めているからね。そんなときはあなた自身を笑ってあげると無条件に上手くいくから。だってそれを伝えているのはあなたなんだからね。