あなたのせい
過ぎたこと
あなたの全ては全部過ぎたことで出来ているね。夜寝る前に今だに思い出してしまうことは、大抵は悔しくて辛くて仕方がないことだね。そんな今じゃないことばかりがあなたを支配し続けている。寝る前に思い出す記憶は、なぜか嬉しくて幸せいっぱいなことではないね。そんな楽しいことばかりで満たされたいのにね。不思議なことだよ。ふとした時に思い出すのは恥ずかしいことや切ないことばかり。あなたは一体何にとらわれ続けているのだろうね。
思い出と記憶
いつも前向きに元気で楽しく過ごしたいという思いとは裏腹に、そんな辛い記憶ばかりが頭をよぎる。そうなるのは楽しくて幸せいっぱいというのが日常であり、それがベースだからだね。幸せになりたいともうすでに幸せなあなたがそう思っているってこと。幸せになりたいと思うには、まず最初にあなたが不幸にならないとそれを願えないからね。辛くて苦しい状態はあなたがそうしているんだよ。まるで旅行の準備をするがのごとくね。なんでもない日々はどんどん風景が流れていくように過ぎ去っていく。強くあなたを苛めるのは流れが急に止まったときの記憶だね。それを思い出してはもう二度と味わいたくないと強く思う。でもそれを思えば思うほど流れが堰き止められて苦しくなるね。堰き止めているのはあなた。急ブレーキをかけたのもあなた。
流れていくもの
どうやら流れが止まった時に決まって嫌な事が起こるように出来ているみたいだね。なんの淀みもなく過ごす毎日は、本当に幸せに満ち溢れている日々だね。それは全てと一体化してるが故に、あなたがそこにはいないのと同然というわけだね。溶け合ってしまっている。それを不服に思ってあなたを特別に際立たせようと、川の流れを堰き止めてみる。するとあなたのことを特別視しない全てと衝突して苛立ちを覚えるんだね。だから何でもないことを大切にしよう。そしてまた流れが止まってしまった時の原因はあなた自身だと知っていると大丈夫だね。いるかいないかがわからないのがその極意なんだよね。さて、再び何でもない日々に戻ろう。