ズレてるあなた

日々

回りつづける

あなたは宇宙を旅している、地球という名の宇宙船に乗っているんだよ。その宇宙船は自ら一日一回転のペースでくるくるずっと回っている。ずっと回り続けているからいろんなことが起こるんだけど、その主たる作用として夜になっても必ず朝が来るね。夜も朝もその時を切り取ってあなたはそう区別するけれど、実は動き続けている以上これが朝、これが夜っていう表裏みたいに切り替わるわけではなく、連続的に常に変わり続けているね。さらには太陽の周りを1年かけて回っているから、日本では季節が変わるね。暑さ寒さも彼岸まで、なんて言葉があるようにずっと寒かったり暑かったりしないことを体験している。もっと言えば、あなた自身も細胞がターンオーバーし続けていて片時も同じあなたなんてどこにもいないね。あらゆるものは一瞬たりとも同じままでいることはないし、出来ない。その動きが止まることはどこにもないんだよ。

一瞬の出来事

あなたはすべては不変であることを基準にしないと考えることすらままならないね。考えているうちに変化してしまうと前提条件がどんどん変わってなんだかよくわからなくなるからね。いやいや永遠なものとかたくさんあるじゃない、とあなたは言うね。大きな山脈とか森林とかダイヤモンドや金塊はずっとそこにあって不変なものだと。それさえもあなたの目からそう見えるだけだね。宇宙船地球号からみればあなたと一緒にぐるぐる回り続けている。視点をどこに置くかで見え方が大きく変わる。宇宙から見るとこの世界にはじっとしているものはないってことになる。だから地球の上のあなたは宇宙から見ると常に思ったり考えたりした瞬間にズレているんだよ。このことを知らないとズレが大きくなって苦しみを生み出すことになるね。だから何をどう考えてもうまく行かないのはそれが原因だね。

しがみつく

あなただけがあなたから見える世界の中で止まっている。そして価値があると思うものにしがみついている。それで安心という名の過去を捕まえたと思い込んでいるね。でも視点を変えてみてみると、そのしがみついているものでさえ常に動き続けている。あなたが必死につかまっているそれは永遠の何かではなく、実はずっと動き続けて変化しているのだからね。そうしてあなたはどうやっても静止することが出来ないのにも関わらす、色んなものをでっち上げては静止したあなただけの世界を作り上げているんだよ。あなただけの世界を作っても作っても、宇宙からみたら動き続けて刻々と変化している。あなただけが大きな動きの流れから身をそむけようとしている。だから、その安心やら幸せやら不幸という過ぎ去ったことからその手を放してごらんよ。全てはそこに留まることなく上手く流れていくんだから。