胡椒少々
線引き
仕事は辛くて遊びは楽しいなんて区別するから、苦しみを抱えることになるね。楽しい時間とそうでない時間をあなたが勝手に決めつけている。そんな区別をやめたら良いんだけど、なかなかそう上手くはいかないね。その境界線は実際にはどこにもないけれど、あなたがそれを引いている。その線であなたの世界はできている。だからその線をもしあなたが引き直すことができれば世界が変わるんだけれど、その線をそのままに何とかしようとしてもうまくいかないってわけだね。どんな時間も全てはあなただけのもの、全部かけがえのない時間なんだよね。
仕事と遊び
もはや、仕事も遊びも溶け合ってくる時代がすぐそこに来ているね。究極にはすべては暇潰しであるし、どう過ごしても良いということを感じはじめている。ま、それでも上手くいかない時はなくならないね。遊びだってうまくいかないから楽しんでいる。そんなときは「今はね」と言ってしまおう。たまたま今だけそうなっている。そもそも何事もずっとは永遠になんて続かないね。それこそ楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまうのと同じだね。楽しい時間だけを望んでいるのかもしれないけれど、楽しい時間が全てになると楽しいということすら感じることはできない。うまくいかない、辛い時間があっての楽しい時間だから、それらは同時に存在する。楽しみを生み出すためには必ずそうでない時間はついてまわるってわけだね。
つまらないも楽しむ
なんでもない時間が退屈だから、そこにありもしない線を引いて楽しみを生み出している。楽しい時間を生み出したらそうでない時間もセットでそこに現れるね。そう見ると全部ひっくるめてかけがえのない時間だね。区別はそのためにわざとしているだけだから、あまりに辛いのならその線を変えるだけなんだよ。そもそもその線は退屈しのぎなんだからね。ルールはあなたが生み出している。ルール改定はあなたがどんどん変えれば良いんだけど、あまりやり過ぎると元の木阿弥になってまた退屈な時間になるから、多少は辛いと感じる時間も仕掛けておいてもいいと思うよ。辛い仕事の時間の正体は、実はあなたの楽しみの一部っていうわけだね。