宇宙の呼吸

日々

空気のような存在

普段は何も気にしていないけれど、生物は皆呼吸をしているね。呼吸とは必要な酸素を取り入れて二酸化炭素を排出することと習ったね。ほぼ生き残った生物は呼吸をして酸素を取り入れている。もっと人間ぽくいうと息をしているね。空気を吸ったり吐いたりしている。興奮すると呼吸が早くなるのは、臨戦態勢を整えるためにまずは酸素をたくさん吸っている。これほど身近で毎日欠かしたことがないことですら、いつもはすっかり忘れているね。呼吸と言われた時だけ明確に意識される行為ではあるけれど、言われなければしていることすら忘れているね。

宇宙の営み

呼吸は、人から見たその作用として説明すると単なるガス交換となる。でも視点をそこから地球にむけて呼吸をみるとどうなるかな。今は全集中の呼吸なんて言葉が流行っているけれど、それどころではないぐらいにスケールが大きくなるね。私たちは単に空気を吸っているわけではない。その空気は地球上にあって、その必要な酸素は植物の光合成という営みによって適度に放出されている。そしてその光合成は太陽光をエネルギーにして物質変換を駆動している。そう、一人称でみると空気を吸って吐いてしているだけの行為が、それを支えて成立させていることを見つめてみると簡単に宇宙に到達するんだよ。息を吸ったり吐いたりすることは一人で成立するものではなくて、もはや宇宙と連動している行為なんだよ。

スケールのミス

宇宙と連動している呼吸はほとんど悩みとして認知されないね。呼吸が他人より下手くそだとか、多いとか少ないとか気にしている人は少ないね。もちろんそこで病気になったりすれば一気にフォーカスされるけれど、それは体のどこの部分でも機能でも同じだね。先人の知恵として何をするにもまずは呼吸が大切だという。先の全集中の呼吸で困難を克服していく具合にね。生命に関わることに関しては普段は華麗にスルーして悩みにもならない。でも、生命には関係のない悩みがあなたの時間をほとんど占めて偉そうに居座っているね。まぁ、そのこと自体が幸せに包まれているからなんだろうけれどね。どうしてこうも事の重要さがあべこべになっているのだろうね。不思議だね。