好き勝手

日々

好きな事

幼い頃、好きな事だけをして過ごすと、将来とんでもない大人になるよと脅されて生きてきたね。それも初めっからじゃない。初めは虫の名前や動物の名前や、ちょっとした自動車の車種なんかを言い当てたりするだけで周りの大人は驚き褒めてくれたりしたね。でもいよいよ学校に入る頃になって、虫のことだけ詳しくなっても仕方がないと教えられてきた。あなたの趣味のことよりも学校の勉強をやりなさいと。特に興味もなく面白くもなく先生のお話をよく聞いて、しっかりと覚えてテストに書けたら合格っていうことが人生においてとても大切だと教わってきたね。好きな事には封印をして、面倒なことにこそ価値があると今でも思っているんじゃないかな。

面倒くさい

好きでもないことをするのは、とっても面倒くさいね。好きなことは時間がいくらあっても足りない。だからたくさん工夫をするね。いかに時間効率を上げて没頭できるかなんていつも考えている。すると自然にそういう思考が身に付く。でも好きでもないことを工夫してやり続けるのはとっても骨が折れるね。好きな事のために創意工夫するのと、仕方なくやっていることをなんとかするのとでは、それにかけるエネルギーが全く違うね。世の中で時は金なりとか言っているけれど、それは好きなことを奪う言葉でもあるかもしれないね。同じ仕事なら短時間でできるように常に工夫しなさいと言っている。短時間でできるようになったメリットはいつもあなたではなく、雇用主側にあることぐらいは知っているね。

好きが嫌いになる

嫌いな事を好きになることが価値ある事だと嘯く社会だけれども、それで好きな事すら奪われてやりたいことを見失っている。やりたいことが見つからないという人生はいったい誰のための人生なんだろうね。やりたいことをやるためにあなたはこの世に生まれてきた。なのに、やりたいことや好きな事だけをやっていてはダメだと言われ続けて、その通りにしてきた結果が指令を待ち続けるロボットのような状態になっている。言われたことに反応しているだけで、何も言われないととたんに何もかも停止してしまう。そう、あなたはあなたに指示命令を出せなくなっているね。あなたがあなたを取り戻すためにはあなたの声に従うことから始めよう。腹いせに誰かを攻撃したりなんかして、周りのことばっかりの人生なんてやめてね。