人に優しく

日々

人に優しく

優しい心はとても大切だと教えられるね。でも優しさって一体なんだろうと考えると途端にぼんやりぼやけてしまうね。昔話でも神話でも出てくる勇者は、強くて、勇敢で、優しいというようになぜか決まっている。文化や国境を超えて同じところに何か重大なヒントがそこにあるかもしれないね。そしてその主人公が冒険をすることで物語が始まるんだね。日本ではほとんどが鬼を退治に出かけるね。それはともかく理想の人物像と人生のお手本には必ずこの「人に優しく」ということが描かれていて、それを見聞きしているあなたもそうなると人気者になれるのかなとこっそり目標にしていたりしているんじゃないかな。

表裏一体

でも結局優しさを求める裏側にはどうしても厳しさがついてまわるね。もちろんそれは表裏一体でどこまでも逃れられない。優しくもなく厳しくもなくほどほどという中庸なところにうまくバランスして着地しようとしていることが多いね。優しすぎると優しさは甘さとなってとたんに扱いが悪くなる。他方で優しさを減らそうとしたら厳しすぎて冷酷だとされる。一旦他人の評価はおいておくとして、あなたの中では優しいと厳しいの間の、一目盛り優しさ側で調整しているのが本音なんじゃないかな。それでも優しさの方に寄っているのは、やっぱり幼き頃から人に優しくありなさいと教えられてきたからかな。

あなたに優しく

たぶん物語の勇者はあなたのことを伝えているんだよ。勇敢で強くて優しいというのはあなたのこと。そんなことないと思うかもしれないけれど、それは求める人物像として伝えられているということはそういうことだね。求めているのは誰か。周りの評判ばかり気にしているあなたのことだね。それをやめてあなたに正直に、しかもあなたに優しくありなさいと教えてくれている。人に優しくとは、あなた自身も当然含まれている。あなたはどうでもよくて自己犠牲で成り立つような勘違いをしているかもしれない。けれど、自己犠牲や自己満足も表裏一体だね。あなたが目指すところはあなたが決めればいいんだよ。他人からみて甘すぎるとか辛すぎるとかなんて気にしないで、あなたの道を行けばいいね。人生は冒険だね。