想像が創造する
無から有
物の形や誰かの行為はあなたには見えている世界だね。そしてほとんどがその見えている世界について思い悩んでいる。見えている世界を現実と呼んで、見えない世界を夢と言っている。夢はまだ見ぬ現実として描き出されて、いつかきっと叶うものだと信じているね。もちろん、信じているからすでに行動を起こしている。夢のために必要なものや段取りをいつも考えているし、それに沿った行動を取ろうとしているかもしれない。まだ何にも着手していない夢もあるだろうけれど、それはまだ夢にまで成長していなくて、なんとなくの想像とか妄想の段階だね。夢まで育つとなんらかの行動や形になって現実に浮かび上がってくる。そんな無から有を生む特殊能力をみんな持っているんだよ。
見える化
あなたはこの世という現実をどうにでも作り替える力をすでに持っているんだよ。なぜなら、まだ見ぬ世界を想像できたり、まだ起こってもないことについて真剣に心配したりできる力をもっているからだね。やがてそれらが結実して夢となり、そのためにアクションを起こした瞬間に今まで頭の中だけにあったものが、この世に生まれ出てくるんだから。こんな特殊能力を持っているのに、普段は使い方を全く間違っているね。それはある意味仕方がない部分もある。現実を変えられる力をどのように使うかを全く教わってはいないし、さらにどんなときにその力を使えばいいのかをだいたいはデタラメに世間はあなたに植え付けているからね。それぐらいその特殊能力の作用は強力なんだよ。そこは知っておいた方がいいね。
行い
そうは言っても、心とか思いなんかは形になんかならないし、そもそも見えない世界だよ、とあなたは思っている。いやそれが一番怖いところでもあるね。先人はそれらの取り扱いには十分注意しなさいといくつも警告を残してくれている。心は確かにそれ単体では見えない世界だけれど、心遣いは見えちゃうんだよね。だからあなたの温かい心が伝わって感謝という共鳴が生まれるんだよ。そうなるともはや見えないあなただけの世界からは飛び出しちゃっているね。思いもそうだよ。思い単体では絶対に見えないんだけれど、そこも油断してはならないね。思いが思いやりになると、これもまたあなたのやさしい思いが現実に見えるようになってしまうよ。そう、知らず知らずにその小さな行動が、無から有の世界に繋がっているんだ。この仕組みは誰も教えない。たぶんみんながそれを使いこなすとまずい人がいるのかな。でも特殊能力を備えているあなたは、取扱方法には十分気をつけないとね。