ずっとあなた
新しいこと
何か新しいことをやろうとして、色々模索しているけれど、気がついたら堂々巡りになるってことはよくある話だね。目新しさを狙いすぎるとだいたいは何かの模倣となってしまいがちで全然新しくなかったりする。じゃぁ新しいことはどうやって生まれるのか。それは、今まで通りに気にせず続けることだね。それだけで常に新しくなっているんだよ。いつもと同じだと思っていることは、実は毎回まったく新しいことに気づくね。その視座に気がつくことこそが一番の肝なんだよ。
常に生まれ変わっている
あなたはずっとあなたをやってきたつもりだね。それはそうなんだけど、実は毎秒生まれ変わっていることを見ていないからそう思っている。あなたという肉体は何もしなくてもいつのまにか髪の毛は伸びるし、爪も切らないと伸びて邪魔になる。先週ケガした指の傷は少しずつ治っていくし、顔のシワがまた一つ増えていたりする。生まれてこの方あなたはずっと同じあなたであった瞬間などないという現実を意図的にあなたは無視している。あなたがそうだから、何か新しいことを考えないとと思うあなたは、常にあなたではなく移り変わっている何か、なところが謎かけ的に面白いね。
見ている場所
そんなあなたを誰かが見ている。あなた以外の誰かが確実にそこにいるね。それがまさにあなただとしたら、あなたと思い込んでいるその生物はいったい誰なんだろうね。その生物は常に新陳代謝を繰り返して生まれ変わり続けている何かであって、決して同じままではなく瞬間瞬間に変化し続けている。それをあなたはあなただと思ってみている。その場所はここではないどこかにある。そしてその常に変化し続けているあなたをみて、このままではダメだ、何か新しいことを考えないといけない、と思っている。それを模索すればするほど、それ前にもやってたよね?ということばかりで絶望している。その絶望するあなたを、あなたはまた別の場所で見ている。そういうのをパラレルワールドとか言うのかどうかは知らないけれど、合わせ鏡のようになっているのはそこは意図的に無視している部分だからだね。そのおかげであなたという変わらない肉体として同一視できているというわけなんだよ。