こっそり遊び

日々

隙間時間

最近は効率化のせいか、隙間時間を有効に使おうと色々な方面から言われているね。次の予定までちょっと空いているところに、何か別のことをする予定を詰め込んでいくようなイメージだね。よくスケジュール帳とかを買ってみて、直近の予定を入れてみたら意外とスカスカで、そこに予定を入れたいがために色々と行動し始める。その結果、うまくいけばスケジュール帳やカレンダーは隙間なくぎゅうぎゅう詰めになるね。今の予定はクラウド上で管理するのが便利だからほとんどがそうだろうけれど、隙間なく詰め込まれたカレンダーを見て、ふと本当は何がしたいのかわからなくなっているね。

忙しい暇人

忙しいと安心する。暇だと不安になる。分刻みの予定であれこれ考えている暇がない。そんな人はカレンダーに予定が入っていないと急に不安になる。だから予定を生み出しているんだよ。予定がたくさん詰まって忙しそうですねと言われたい。そうすることでホッとしている。まるで自分の存在を確認するかのように。カレンダーの詰まり具合が存在価値にすり替わっている。どんどん予定を詰め込むと生きている実感が湧いてくるみたいね。でもおおまかな予定は3つしかない。食べる、寝る、遊ぶだけだね。え?仕事がほとんどだって?仕事と遊びは同じこと。責任をもって、誇りを持って、給料もらって、とかいろいろあるけれど、結局は人間が生み出した社会システムなんだから、そういう意味では人間社会の壮大な戯れとも言えるね。

遊び半分

遊びを仕事に、とか言われるとカチンとくる人もいるみたいね。遊びと仕事を区別しないと気が済まない。まさに遊び半分で仕事するなってことだろう。でもよく考えてみよう。いい加減な気持ちで仕事をしてはいけないのはどうしてだろうか。プロとして責任を持たないと社会が成り立たないからかな。ということは社会システムの維持が目的だということだね。社会システムはもともと自然界のシステムとは別に作ったもの。自然界のシステムに対しては真摯に向き合うしかないけれど、そもそも社会はそうではない。でも今や逆転してしまっているね。仕事はこっそり遊びにしてしまえば自然界のシステムに少しだけ戻れるよ。あくまでもこっそりとね。