銭ゲバ
負の遺産
とりあえずということで走り始めたけれど、どれもこれも未熟で不完全なままなのは仕方がない。そもそもよくも悪くも未知の世界に手ぶらで飛び込んだ状態なので、正しく処理できた方が奇跡に近いね。毎日が失敗でいっぱいに埋め尽くされている。けれど、ひょんなことから一つうまく行ったりする。そうするとそれを足掛かりにしてぐっと大きく一段階成長するね。その飛躍があった後にまた踊り場と呼ばれる停滞期がやってくる。それはなぜか。簡単なことで、最初のとりあえずえいやでやったことのツケがそこにくるわけだね。積み上がったものの土台が仮組みっていう感じかな。とにかくそれ以上積み上げようと何をしたところで、ぐらぐら揺れて崩れてしまう。そこでどう舵を切るかが運命の分かれ道だったりする。
非効率化
普通はどんどん効率化してコスパをあげていく。そのためには、さらに大きくなっていきがちなさまざまなものを、よりコンパクトでかつシンプルにしていくことが必要だと感じている。だから、今までなんとなく回っていたことを排除して、必要最小限なものだけに削ぎ落としていくね。そういうことをブラッシュアップとか選択と集中とか言ったりしているのかな。それは組織を動かす側の理論として全くもって教科書的に正しいんだけれど、なぜかうまくいかないことが多い。それは「なんとなく回っていた」というところの分析が弱いからだね。取るに足りないくだらないこととして、阿吽の呼吸で動かしていたものを完全に無視したことによることがほとんど。それは先のとりあえず細いこと抜きに助け合って、実は洗い出しできていない文化や風土が無視できない動力の一部となっていたということなんだよ。
再構築
それが見えていないリーダーや責任者は多い。というか、それは必然でもあってそんなことが見えるとリーダーにはなれないからね。一見取るに足りないことがとても大切なんだよ。それは直接利益を生まないように見えるものが実は根幹を担っていることに気づくかどうか。そこが生命線でもあるかな。お互いに尊重しあうこと。大切に思うこと。こんな仕事やあんな仕事と区別をしない。上か下かで明け暮れない。気になったことはきちんと対処する。そんなことしている暇があったら、とか言わない。そういう心の向きが変わると世界が変わるね。世界が変わるから急に次のステージが実現するんだよ。損か得しか見てないと行き詰まるわけだね。一面しか見えない世界に閉じ込められてしまうからそれは当然かもしれないね。