ペルソナ
仮面舞踏会
世の中はいつでもどこでも仮面舞踏会みたいなものだよ。全て何かを演じているね。人の世界でオギャーと生まれたら親子関係から始まって、友達、仲間、学友、同僚、恋人、彼氏、彼女、パートナーなどなど、これらはすべて演ずる役の名前なんだよね。ちょっとコンビニにお買い物に行った瞬間に、店員さんと客になる。学校へ行けば先生と生徒、会社に行けば社員と社長と、まぁ数え上げたら無数の役をずっと演じていることになる。そしてその単なる役の演技にみんな真剣に悩んでいるね。そうみるとおかしな世界だと思わないかな。
本当のあなた
では、本当のあなたはどこにいる時なんだと感じているね。たぶん今もそれについて悩んでいるのかな。今は自宅でのんびりくつろいでいるとして、その時はなんの役も演じていない「素」のあなただと思っている。でも、自宅でくつろぐ人を演じているとも言えるね。そう、本当のあなたはいろんな役を演じているあなたなんだよ。演じているからそれは嘘のあなただと言いたいのだろうけれど、そうではなく、すべてがあなたそのものなんだよ。親の前では子を演じ、自宅ではリラックスした人を演じ、会社では仕事に厳しい上司を演じている。そう、それらのどれか一つかけても今のあなたではなくなるね。
演技指導
うまく立ち回れる名演技の名役者に憧れているね。名役者はあらゆる役を演じ切ることができるから、あらゆる問題が仮に起こったとしても、すべてを解決する能力を発揮できるはずだからね。でも、実は演技が上手でないから問題でもないところで躓いている。それはわかっているんだけれど、どう演じていいいのかわからないという部分での悩みは尽きないね。だからうまくいく人のマネをしようとするんだけれど、それもどうもうまくいくようでいかないね。マネは学ぶ第一歩でそれ自体は自然なことだけど、あなた流に解釈しなおさないといけないところがとても難しい。ならいっそのこと、「うまく立ち回って問題解決できる優秀な人になろうとしてもどうもうまくいかなくて小さなことでクヨクヨ悩んでいる役」をやれば完璧ってわけだよ。ということはそのまんまでいいってわけだよ。え?そんな役やりたくないって?またまた贅沢な悩みだね。