目標は何もしないこと

日々

方向性

どこに行くかをまず決めるのが旅の始まりなのかな。いや、もっと詳細に内容を詰めてから出発する方が多いよね。美味しいものを食べるというだけではどこに行くかが決まらない。なぜなら全国あらゆるところに美味しいものはあるからね。美しい景色を見るためにというのも、それもたくさんありすぎて決まらない。旅に出る時も何かを始める時も、どこまで決めておけばいいのかということは結構大切なのかもしれないね。だからと言って詳細に決めてから旅に出ようとすると、実はいろいろなものが思っていた通りではなくなってなかなか出立できない。決めすぎるのもダメみたいだね。

目的と方角

旅の目的は日常から非日常へのスイッチなんて言う。これは旅立つきっかけとなってよく宣伝に使われているね。映画のロケ地を回ったりすることを聖地巡礼なんて言ってもてはやしているのも広告会社がしかけた罠だね。でもそれを憧れて旅立って実際に体験したことで満足ならばそれで目的は達している。だから目的はなんとなくやってみたいと思っていたことをするために出かけるということになるね。その後に場所を決める必要がある場合と、もうお膳立てされていて場所も決まっているのならその必要はない。例えば昆布漁を体験したいという目的があって、その体験ツアーをしているのが北海道であればその場所へ向かうことになるね。

旅と人生

だから人生にも旅のように目的や方向をしっかり決めた方がいいと言う。どこへ向かうか、何を目指すか、できれば若い頃に決められたらその後の時間が確保できるから秀でた能力を身につけるチャンスが増えるとか。でも大抵若い頃に何十年分先の目標や計画を立てられるわけがない。だから親や大人がお膳立てをしていることが多いね。物心ついた頃にこれでよかったと思ってくれたら成功という感じかな。でも多くは計画や目標に向かえない。これを失敗とか挫折だとかと言うけれど、その言葉は似つかわしくないとずっと思っている。むしろ当たり前だよね。絵に描いた餅とはまさにこのことだと思うよ。人生に目標は不要、目的もない、行き先も自由、だから人生なんだよね。方向性だけ決められるなら決めてみたらいいぐらい。それもダメだったらその決めたことすら忘れてしまえばいいよ。目標を達成するために生きているわけではないね。日々ぼーっとだらだら過ごすのが人生の醍醐味なんだからそのままでいいんだよ。