震えているよ
気になるあいつ
いつも音を出したり、ブルブル震えたりするあいつが、今日はやたら静かだと余計に気になるね。常にブルブル震えて音が鳴っているときは、ちょっとうざったいと思うけれど、だからといって沈黙をずっと続けているのも気になって仕方がない。ということは、音を出そうが、出さまいがいつも気にかけているということは変わらないってことだね。それも無意識に常にチェックしている。それだけ注意を常に払っているということは一時も気が抜けないという状態が続いているということだね。もうおわかりだろう。あいつとは携帯、今ではスマホのことだね。
常時接続
いつもネットに繋がっていられるのもスマホのおかげだね。少し前まではインターネットはパソコンがないとできないものだった。それが今ならポケットに入るパソコンを皆がいつも持ち歩いているね。いつでもどこでも繋がっているから、何かあったら四六時中ブルブル震えて知らせてくれる。かつての携帯はいつでも通話ができるものであって、それに少しだけネットも繋げられたというものから、スマホは電話としての機能よりも、もはや今はネットワーク端末の機能が中心だね。だからスマホはもはや欠かせない相棒だね。そんなスマホの電源を切ることは、携帯の電源を切ることよりさらにハードルが高いね。単に通話を切るという意味よりもネット上の繋がりを切るという意味合いに変わったからだね。
依存
四六時中気になって仕方がないし、通知を見落とせないからいつも持ち運ばれる存在としての地位を確立したのがスマホだね。最近では財布がわりにもなるから肌身離さず持ち運ばれている。話しかけたら色々調べてくれて答えてくれる機能さえ常時動いている。もうスマホを持たずに出かけるなんて考えられない時代だね。片時も離せない存在となったあいつは、人間を支配したとも言えるね。人がスマホを生み出したんだけれど、逆にスマホに人が動かされているね。それがひどくなると財布を落とすよりもスマホを無くした方がショックが大きいね。支配される前にたまには電源を切って家に置いて出かけてみたらどうかな。え?そんなことできないって?ほら、言わんこっちゃない。