レンタル人生
あなたの世界
いつもいろんなことが身の回りで起きている。良いこともあれば悪いこともあるね。良いことだらけだとありがたいんだけれど、そうでないことの方が多いかな。もちろんそれはすべてあなたがどう見ているかという問題になるんだけれどね。これだけは確実なんだけれど、あなたに起こるすべてのことはあなただけにしか体験できないということ。ほらほら見て見て、と子どものように誰かに伝えようとしても、本当に伝わっているかどうかは確かめようがないね。なんとなくみんなと同じと安心しているかもしれないけれど、実はあなたしかこの世にいないのと同じということに気づけたかな。
大量の出来事
おそらく気が付かないところで大量のデータが溢れていて、そのデータの中をあなたは生きている。データとは記憶と言い換えてもいいかな。人類の記憶の中にあなたは浮かび上がっているとも言えるね。記憶は思い出とか経験とか今ではないときのデータだね。それを思い出して懐かしく思ったり、今と比べたり、未来を想像したりと活用している。その思い出し方というか、どのデータを引っ張り出してきて再生するかで今の出来事をどう感じるか、を決めているといってもいいね。目の前のことも体験となって記憶データとして蓄積されるんだけれど、どう感じるかはあなただけのオリジナルということになる。
唯一無二
凡庸な人生を送っているなんて思うあなただけれど、実は完全オリジナルで誰にも真似できない奇跡の中をずっと生きている。でもそのことに気が付かないのは人類の記憶を引っ張り出したときに「凡庸な記憶」としてあなたがラベリングして再生したものと比べているからなんだね。映画にもいろんなジャンル分けでおおよその傾向を選んだりするように、あなたが思う人生というデータを思い出すときに、かならずジャンルを選んでいるということだよ。奇跡の連続というデータを持ってくるのも、なんの変哲もないつまらない日常というデータを持ってくるのも、それはあなた自身がやっているね。でも、そのデータという体験映画を人類の記憶というレンタルビデオやさんからレンタルしていつも見ているというだけで奇跡でしかないと思うんだけれど、あなたはどう思うかな?