すべてがつもり

日々

いると思っている

あなたはここにあなたがいると思っているね。だからこそ、こうでありたいとかあんなふうになりたくないとか思っている。それらはあなたがここにいるという前提がすべての物語の始まりだね。あなたはここにいなければ、すべてがどこにもいないことになってあなたの世界がまるごと消えてなくなってしまうからね。でも、何かをどうにかしないといけないとか、あなたに降りかかる災いごととか、もちろんラッキーなことも含めてすべてはあなたを中心としたイベントに過ぎないね。ということは、逆に言えばあなたがここにいるという前提がなくなったら、何も起こらないっていうことだね。ラッキーだの不幸だの、辛いだの悲しいだの、すべてがあっさりと消えてなくなるんだよ。

あると思っている

あなたがここにいる。そして肉体としてそこにある。これはさっきの応用問題だね。あなたのものがそこにある。もちろんあなたのものではないものもそこにある。ほとんどはあなたのものではないから、あなたはそれを手に入れたいと思っているね。そのためにはお金が必要だから、お金を稼ごうと働いていたりする。これは近代の人類社会がそこにあるからだね。もっと前のあなたの祖先はその日をどう暮らすかだけを考えて狩猟・採集しながら定住もせずその日ぐらしをしていたらしいね。あなたは現代という時代を生き抜くためにすべてを犠牲にしてでもがむしゃらに毎日働いていて、その働きぶりに満足していたりするね。

ないと思っている

現代という時代を生き抜くのに頑張っているあなたなのに、それに応じた地位や名誉や財産が足りないと思っているね。まだまだ足りない。だから不幸だと思っていて、幸せではないと感じている。もっとあなたは、あなたにふさわしい地位や暮らしがあると思っているから、全く納得がいかないね。だからもっと頑張ろうとしているし、足りないのは努力だと思っている。そのためにはいつも何かをどうにかすることだけを考えている。その考えているのは誰かというとそれはあなただね。そしてどうにかしようとしているのもあなたがそこにいると思っているからだね。そして大抵はどうにもならないという虚しさをあなたが感じている。ほら、あなたがいないとすべてがなくなるっていうことに気づいたかな。