宇宙とあなた
呼吸
みんな知らずしらずに生まれてこの方忘れずに続けているのは呼吸だね。今、呼吸という言葉を見たことで改めて意識に登ったとは思うけれど、普段はすっかり意識することがない。それぐらい自然に続けていることなんだよね。でも、いろんな道で大切なこととして取り上げられるも呼吸。武道でも芸事でも呼吸って一番の基礎で一番重要なこととして注目されるね。もはや呼吸に関してはプロの領域なんだけれど、それ故になにか新しいことを体得するときにも再注目されるっていうことって他にそれほど多くはないね。
あ、うん
息を吸い続けてるだけでも苦しいし、吐き続けるのも難しい。ちょうどいいバランスで吸った量と吐く量を常に無意識に調整しているね。興奮すると浅い呼吸になって回数が増える。ランニングとかスポーツでは吸うことよりも吐くことを意識しなさいと言われる。吐くことを意識するだけで呼吸量を調整できるね。とっても緊張するときは、なぜか息を止めたりするのはどうしてだろうね。呼吸に使っている意識さえも目の前のことに全集中するってことだろうね。呼吸を止めるのは武道でも筋トレでもタブーとされているね。なぜなら、継続できない瞬間的な動作になるからいろんなものが犠牲になっているだけだからね。まるで現代が標榜する持続可能な社会みたいなことなのかな。
息ぴったり
大きなことをやり遂げると、ほっとため息が出たりする。心配なときは呼吸は浅くなってより心配になる。リラックスしているときは呼吸の回数も減って大きく息をしている。それは一体何を意味するのだろう。たぶんそれは、宇宙と一体化しているということかな。呼吸を続けるということは、科学的には酸素を取り入れて二酸化炭素を放出するガス交換ということに過ぎないけれど、もっと大きな視点から考察すると、地球でのエネルギー循環のための一部である大気を交換していることになる。酸素は有用で二酸化炭素は増えると困るとか言われているけれど、それは食物の光合成にとっては重要な材料でもあるしすべての栄養のもとであるとも言えるね。単に息しているということは、大きな目で見るとあなたはいつも地球、ひいては宇宙と息ぴったりなんだよ。だからあなたは宇宙そのものとも言っていいってことだね。