恒常性

日々

オートエアコン

あなたの体は一時も休まずに、ずっと一定に保とうとしている。これを生体恒常性(ホメオスタシス)とか呼んだりするけれど、それが生きるエネルギーそのものなんだよね。とても楽しい時間とか辛い時間を過ごすとストレスを強く受ける状態になるけれど、それを放っておくと行き過ぎるので、なんとか普通の時間に戻そうとあらゆる機能が総動員して対応してくれている。呼吸、筋肉の収縮、涙、汗などをコントロールしてね。ヒトは恒温動物だから体内で活動する酵素や矯正する細菌がもっとも活発に活動する36℃を維持しているね。いわば年がら年中エアコンをつけっぱなしで室温を調整しているようなものだね。

ショックアブソーバー

いろんなバランスを絶妙にとりつつ健やかな状態を、あなたの体は各器官と連携をとって生み出している。そんなことはあなたは全く知らないね。それは素晴らしく自動的にやってくれているからね。でもその連携がうまくいかないときが体調不良のときだね。そんなときは身体だけではなくて心も影響を受ける。ついカッとなって怒りっぽくなったり、つい感傷的になったりして情緒が不安定になってしまう。急に落ち込んだり絶望の淵に追い込まれたりするときは、一度身体のチェックをしたほうが良いのはそういうわけだね。いつもは何でもないことを、過剰に反応したりするのは絶妙な加減で受け止めてくれているショックアブソーバーが働いていないことが原因なことが多い。それは感情ではなくて体調の変化がもたらしている。

ストレスチェック

外乱に対して身体は柔軟に受け止めて身体の器官が働くように恒常性を保っている。一見当たり前過ぎてあなたはそのことを意識することはないね。でも季節の変わり目とか環境が大きく変化するときに実は強いストレスがかかっているんだよ。春は新生活が始まってそれぞれが普段とは違う生活になりがちだね。そうすると身体は一定に保とうとあなたの身体の中の器官はてんやわんやなんだよ。でもあなたは緊張で気がつかない。そうしてようやく慣れ始めたときに、どっと不調が押し寄せてくるね。その原因を知っておくと、なんともないと思っているうちに身体をいたわってあげよう。特に食べるものや飲むものに注目してね。恒常性を保つエネルギーとそれを邪魔するカフェインなどの刺激物をとったあと、どんな気分になるか注意深く観察してみるといいと思うよ。