迷探偵

日々

お門違い

ようやくわかったあなたは、これが不幸の原因だと確信する。ところがそれはほぼほぼ見当違いのものを犯人にしている。濡れ衣を着せられたその犯人は冤罪を訴えることなく素直に応じるからこそ、あなたはそれに全く気が付かない。これで一件落着と思って胸を撫で下ろすが、実はまた同じ事件が発生する。そのときあなたは困惑するだろう。原因はすでに特定済みなのにどうしてこうなるのか。ただ頭を抱えて悩む日々を過ごすはめになる。せっかく突き止めた原因は全くの無実だったってわけだね。

犯人はこの中にいない

あなたはそこで、心当たりのあることを片っぱしから調査しなおす。その動機はもちろん、あなたを悩ませる日々からの脱却。そしてそのことによって新たな希望が持てる暮らしを夢見ているね。あれでもない、これでもないととにかくしらみつぶしに探ってみる。原因は探せばいくらでも出てくるような気がして、その多さにちょっと嫌気がさしているね。途方に暮れるあなたに原因という犯人はせせら笑うね。この負の循環に陥ってしまうと犯人探しを一旦中断しないと深みにハマってしまうから注意が必要だね。要するにあなたが目星をつけているすべてのところには本当の犯人はいないってことなんだよ。

見つかったのは

あなたがおおよそ見当をつけていたところには原因はなかった。そこが原因だと隈なく探したことそのものの繰り返しで負の連鎖に陥っていったというわけだね。要するに本当の犯人ではないのに犯人にでっち上げてこれで一見解決ということを繰り返したために、なんの罪もないことを制限することによってさらに悪循環が繰り返され、途方にくれていたというカラクリなんだよ。つまりその頭を悩ませる状況はなんてこともない、あなたの自作自演にすぎなかったというわけだね。だから本当の犯人はあなただということ。あなたの外側にいくら原因を探しても見つからないのはそういうことだね。ただ本当に体調がすぐれないのなら、まずは医療機関に相談することは必要だよ。あとは食生活や睡眠、嗜好品などを見直してみるといいかもしれないね。