アンガー
腹が立つ
思い通りにいかないときは、イライラするね。怒りの原因はそこだけなんだよね。思っている何かがあってそれと違う現象に対して瞬間的に発生する。逆に言えば瞬間的に去っていくものでもあるね。だからそれまで静かに待ってられるかどうかで衝動的な行動を避けられるかどうかの分かれ道になる。イラっとすることはコントロールできないとしても、そのイラっとした感情もあっという間に去るので相手にしないで消え去るまで待つというのができると穏やかに過ごせるというわけだね。決して怒りの小さな火種を自己同一化して育てるような真似はしてはいけない。相手にせず放っておくということが大切だね。
思い通り
そもそも誰かそう思っているのかといえば、エゴとか自己だね。ようするにあなた。利己的な人は怒りが多いのかといえば、利他的な人とそう変わらないんじゃないかな。とにかく意識の中心という点をあなただと思っている状態では見え方も同じになるだろう。善人だからイラっとしないわけでもないだろうし、悪人だからというわけでもない。自己にどれほど執着しているかという度合いでイラっとする頻度が変わるね。ちなみに思い通りにすべてができたとしてもイラっとすることは減少させられない。どこまでもきりがないのが脳内に分泌されるドーパミン的な衝動だから、うまくいったとしてもすぐにそれに慣れてもっとうまくいくようにと願うのが常だということだね。やがて中毒になってしまう。
怒りの正体
怒りが発生するメカニズムとその正体を暴いてみたら、ようするに自己という視点がある以上避けられないということ。あなたは唯一無二のあなただと信じて疑わないほど、イラっとするというわけだ。いやいや、そんなことないだろうと思っているそこのあなた。あなたは単なる幻想にすぎないとか急に言われてもピンとこないだろう。それがあなたの視点というわけだよ。ましてやあなたはあなた以外も含めてあなただといわれて、この人何言ってるの?って思うだろう?あなたはあなただと信じて疑わないところからあらゆるものを見ているという証明でもあるんだよ。怒りを減らす暮らしは、なんでもないことに愛されて感謝することだけれど、だからと言って怒りを退治したことにはならない。怒りの感情が生まれたときに、どこからそれは出てくるのかといういつもと違うところから観察することができれば、もしかしたら怒りの発生そのものをコントロールできる方法が見つかるかもしれないね。でもその時はもはやあなたはいつものあなたではなくなっているかもね。