そこにいるあなた
息をするように
あなたにとってはいつも気にも留めないけれど、確実にしていることが呼吸だね。呼吸のプロとも言えるぐらい、常に意識せずとも適切に行なっている。そうでないと苦しくなって回数が多くなって浅くなったりするね。意識的に深い呼吸にすると気持ちまで安定したりする。呼吸は二つの要素があって、ひとつは生命活動に必須であるガス交換をしていること、もうひとつは心の安定と密接に結びついていることだね。とにかく息を吸い続けることも苦しいし、吐き続けていると気を失うことになる。どちらも適度にいつも調整されているね。それもあなたが意識することも少なく、その時々にちょうどいいくらいに制御されているね。
自然であれ
呼吸はとても大切で生まれてこの方一度たりとも忘れたことはないね。けれども、意識すればするほど上手にできなくなってしまう不思議な生命活動だね。いろんなスポーツでも武道でも芸事でも、呼吸の習得が重要な要素になっている。すべてを司っているのが呼吸というわけだね。それぐらい重要なことなのにも関わらず、あなたはすっかり忘れているのも事実だね。いつも今息を吸って、そしてそのあと吐き出すけれども、肺の中の空気をすべて吐き出すわけではなく、半分ぐらいにしてまた息を吸う、なんてひとつひとつ考えながら呼吸をしてみればわかるけれど、とてもじゃないけれどその他の活動ができなくなってしまうぐらい煩雑になるね。
無理がない
必要な時に必要な分だけ、適切に呼吸を続けていることであなたはそこに生きている。何かひとつでもうまくいかないと途端に苦しくなってあなたはそこにいられなくなる。静かにそこにいるときにも、静かにきちんと呼吸をしている。それも絶妙にコントロールしながらもそれさえ意識されることはない。それがあなたという存在そのものだね。そこがそこにいるということ。瞑想とかマインドフルネスとかアップルウォッチでも呼吸を意識するように毎回問われるね。心と呼吸は宇宙に繋がっているということ。宇宙との交信がその呼吸ということかもしれないね。無理なくそこにあなたがいられるように絶妙に制御されているというわけだね。では一体誰が制御しているんだろうね。