ジタバタするなよ

日々

怒りに震える

一所懸命やっているのに、心のない一言で怒りに震えることがあるよね。感情を抑えようとすればするほど、もう手に負えないぐらいに大きくなってしまう。そういうときは、感情を素直に受け入れることがコツなんだけれど、これがとても難しい。だから無理にコントロールしようとしないで、できれば一呼吸置くのが最善だと思うよ。もしその場を離れることができればさっと離れたり、それができないなら聞こえないふりをしてみたり、急に外国人になって言葉が理解できないのを想像したりできればいいね。でもそんな余裕がないよね。実は怒りは余裕がない状態なんだよ。なぜ余裕がないかというと一番気にしていることをズバリと指摘されたからだね。もうごまかしようもないぐらい図星なわけだ。だからパニック状態になっているのに、それをまだごまかそうとしている状態だと言えるね。

悪あがき

もう犯人はあなただと明らかになっているのに、まだあなたはなんとかなるんではないかと必死に言い訳を探している。脈拍は速くなり、血圧は上昇し、冷や汗をかいて臨戦態勢になっている。そういうときは早く安心することをすればいいね。危機を回避するには、悪あがきをやめてその探偵ドラマのエンディングに向かえばいいだけなんだよ。そのシーンは、そう、私が犯人だと白状するのがパターンだね。さっさと名探偵に白旗を上げるといい。そこにあなたの新しい存在価値が生まれ大団円となるわけだよ。怒りという感情は、わかればシンプルでなんてことのないもの。要はあなたの弱点をズバーンと見抜かれたことによる焦りの感情なんだよ。だから、あなたはさっさと「当たり!」と認めたら終わるわけだよ。

したたか

怒りに心を奪われたり、欲望に目をくらませたりしていつも心ここにあらずにならないためには、どうすればいいのだろう。たぶんそれは、強くなりたいと思えば思うほど遠ざかってしまうかもしれないね。本当の強さとは戦わないことであり、どうにかしようとしないことだと思うね。稀に図星を突かれてうわぁと思って焦り、それをなんとかしようと怒りが生まれた瞬間に、それを認められることが強さなんだよ。そう言うと自尊心がボロボロなのかと問われるけれどそうではないね。自尊心があるから素直に受け入れることができるんだよ。変に見栄や体面を気にするから認められずに怒りを育ててしまうわけだね。そもそも、強いも弱いもあなたが生み出している幻想でしかないのよ。ということはあなたの怒りも幻想なんだよ。ありもしないことで一人芝居をしている。その仕組みがわかれば、「痛いところつくねー、それ当たりだよ」と言って笑えるようになるよ。