雨のち晴れ

日々

楽しさ

一番楽しい時間は、まだ見ぬ人を想像したり、叶わぬ夢を追いかけたり、ごちそうを目の前にしてどれから食べようとかと考えていたりするときだね。どれもこれも何一つ手にしていない状態が一番という変なことになっている。念願かなって手にした瞬間がピークで、あとは時間の経過とともにだんだん減っていく一方だね。いずれ日常になるしそこにあるのが当たり前になって、そろそろ別のなにかを考え始めていたりする。そういう傾向にすべてがあるから、永遠のなにかを探しているんだろうね。例えば結婚という契約も、相性や好き嫌いで始めてしまうから2,3年もすると苦しくなってしまうんだよ。結婚は人生のスタートだし愛はもちろん永遠だとしても、そこからまだ見ぬことをどれだけ想像できるかってことが大事なんだろうね。そこから愛は叶わぬ夢そのものなんだということをうかがい知ることができるね。

成就

おかしな話、願望が生まれたときにすでに叶っているから幸せなんだよね。足りないと感じたその時点ですでに叶っているなんて信じられないだろう。けれども、何かが足りないという設定が生まれた時点でそれが叶っているよね。ああ、こうなればなんて幸せなんだろうという思いがまさに今生まれている。幸せとは感じるものだから、実現しているとかモノが手元にあるとかとは実は全く関係がないもの。だから夢が生まれた時点で幸せそのもの。それを思える今は実に満ち足りた人生なんだよ。実際は何も手にしていないしお金や財産が増えているわけでもないんだけど、そのことを感じられることが生きている幸せそのものだね。いつも夢見て、そのために何かを目指したり約束事を決めたりすることで毎日がドラマティックに過ぎていくんだからね。

梅雨の合間

今日はいい天気、なんてつぶやきながら街を歩く。ちょっとした日差しを背中に感じながらこりゃ昼からは暑くなるぞと身体は感じている。空を見上げれば雲ひとつない快晴だし、今は風が少しだけ吹いている。それを感じているのは、昨日は雨だったからだね。雨もそんなに嫌いじゃないけれど、傘をさして上手に歩くことができないでいるから、いつもあちこちがびしょ濡れになってしまう。小さい頃からそういうとこあるから、注意して歩いているつもりなんだけれどなかなかなおらない。そして傘をたたんで持ち歩くときもそっと他の人を驚かせないようにと気が抜けない。そういうことがあるからできれば傘とか濡れることを考えなくていい日がお気楽でいいね。そんなだから昨日は気が付かなかったことがたくさん見えてくるし。それもこれも昨日のジメジメした梅雨空のおかげで晴れた日の良さが感じられている。ああ、もう紫陽花がきれいに咲いているよ。