意識活動

日々

当たり前

ほんのなんてことのないきっかけで信じて疑わなくなり、何度も繰り返し報道されたり喧伝されることでそれが常識となり、ついにはそれ以外を排除する正義に変わるのが人の世だね。弱い肉体しかもたないひ弱な動物が生き残るために身につけた生存本能を悪用して、とにかく徹底的に有名人や芸能人や親しみやすい人から同じことを何度も何度も聞かされることで簡単に洗脳されてしまう。気がついたらほんの数年前では信じられないぐらい世界ががらりと変わってしまっている。こんな状態になるなんておそらく誰もが想像すらできなかっただろう。ということは、1年後にはどうなっているのかなんて誰もわからないということだね。未来予測はできそうな能力として普段は振る舞っているけれど実は全くもって未来予測は人類にはまだまだ不可能なのが真実だね。

かけがえのない命

命が大切だなんて奇妙な考えを持つのはヒトという稀有な動物だけだね。自然界を見渡してみてもそんなに命が大切だと考えて、そのためには活動すら停止するなんていう生命はどこにもいない。動物でありながら活動をしなくても呼吸や思考という生命活動の一部ができれば御の字だと思っている。もはや動物でなくてもいいのかもしれないね。動物は餌を捕食するために動くから個が生まれる。逆に植物は動かないので個である必要がない。だから例えば地上からは別々の竹に見えても、実は地下茎で全部つながっていたりするね。植物は個とか各々の尊厳とかそんな余計なことを考えなくて済むからだね。個人を大切にとか社会だ個人だと言い出している原点はどこにあるのか。それは動き回るという性質からにすぎない。動く以上自他意識が生まれ境界線を設定しないとそもそも動き回れない。さらに高度に狩りをする動物であるならば何らかの地図とポジショニングシステムが必要だね。単純動物には何かにぶつかったら右に曲がるで十分なんだけれどね。

突然変異

脳が高度に発達して地図上のあなたを認識できるようになったからこそ、個人の権利とかかけがえのない命だとか、地球を守るとか言い出しているのがヒト。そしてそのヒトも未来予測は全くもって不能で、叡智だの知恵だの意識活動は盛んであるが、歩いても走ってもたいしてスピードが出ないからすぐにそのまま野生に放り込まれたらひとたまりもない。いわば頭脳お化けの珍しい生命であると言えるね。その我々の常識や正義がどんどん書き変わっている。それが人為的にも無為であっても同じように書き換わってしまう。これからの正義は大きく変わる予感がするね。あらゆる基礎疾患や脆弱な体質はもしかしたら嫌われ者になる恐れがあるね。もう後戻りはできないのかもしれない。けれども救いがあるのはすべては不安定な意識活動にすぎないから、何かの拍子にまたガラッと書き変わってしまうかもしれない。意識こそ突然変異を繰り返しているんだよ。