充足不足
確認するため
こだわりがあって、欲しい物があってそれを得るためにつらい思いをしている。でも、その目的にとってみればその辛さは手段に過ぎないし、それほど実は苦にも感じていないと気がつくね。そうしていつのまにか、こだわりがあってどうしても欲しい物なんてなくなってしまっている。欲しい物っていうのは不足を感じている状態だけれど、何らかの満足を味わってしまえば実は消えてなっているね。さらに深堀りしてみると、不足なんてどこにもなくてわざわざ不足状態をかなり努力して生み出していることに気づく。そう、はじめから不足なんてどこにもないからこそ、その満たされた感覚を確かめるために不足を自ら設定していたんだよ。
ストーリー設定
欲しい物という幻想に気づいて、本当はそんなものはないと気づいてしまってもあなたはそれを認めようとしない。知りつつ知らないフリをし続けている理由は、その幻影がなくなってしまうとすべてが満ち足りた世界になってしまうからだね。こだわりなんてそもそもないし、だからそこから生まれる欲しいという欲求も嘘なんだけれど、その状況でつらい思いをしないとあなたは満ち足りている世界を見失ってしまう。本当はつらい思いをしたいがために、でっち上げたストーリーなんだ。だからこそ、欲しい物が次々と変わっていく設定になっている。手に入れてしまうと欲しい物という属性が消えてしまうので、あれだけほしかったものなのに手に入れたとたんどうでもよくなることを誰もが経験している。
ナンセンス
こだわりがあって欲しい物を設定している。この設定はやっぱりすぐに正体がばれて駄目になってしまうね。だからもっと違う設定の方が幸せを確認するのに持続性が増える可能性がある。原因があって理由があるような設定は一見簡単なんだけれど、論理がシンプルな分、すぐに使い物にならなくなる。すごろくで言えばマス目が少なく、しかも一本道ってやつに似ている。だから、もっとナンセンスな設定がいいと思うよ。合理性ばかり考えるよりも、ロジックが一見バラバラなことをやり始めるのがいいね。こだわりもなく欲しい物もない状態で、いかに不足を生み出すかといえばこの方法が一番難解で高度だね。シンプルに取り組みやすいのは、欲しくもないものをもらったのをきっかけにそれを使いこなしてみるとかだね。不足を外側から得るのではなくて自らが生み出さないといけない。どうでもいいことに取り組むことで、あなたは常にこんなことしてどうする?という問いを自らに課すことになる。これぞ最高の不足、すなわち充足した至福の瞬間がそこに生まれるんだよ。