ハードモード
無限地獄
ある悩ましい課題を抱えている。どれだけ頑張っても、どれだけ詳細に分析してみても、やや改善したかと喜んだらやっぱりダメだったりとかもうどうしたらいいのか次の手を見失っている。いつもあなたはそのことばかり考えている。何をしていてもどこをどう見ても休みの日であったとしてもふとした時に頭をよぎる。だからその悩ましい問題が早く解決してほしいと心から願っているね。そうやってどんどん負の循環に陥っていく。悩ましい課題は一喜一憂を繰り返しつつも消えることはないことに気づいたからだね。よくある話で、その課題が仮に首尾よく解決したからといって、悩みが消えてハッピーライフとはならない。次の悩みがもうすぐそこで待機しているのを見てしまったからね。
一寸の光陰
もうこんな暮らしは懲り懲りだ。そう思ってあなたはそこから遠ざかろうと決心した。そう思った瞬間にまた気づいてしまったね。その悩ましいことから離れたとしても、次の場所にはまた悩ましいことが待ち受けていることを。かといってその場所で息を止めてつらい思いを続けよと言っているわけではないよ。一旦離れることはとても大事なのは、悩ましい問題が根本的にどうにかはならないけれど、物理的に移動するための時間をかせぐことはできるね。そのときに一瞬悩ましいそれを完全に見失う瞬間が訪れることが一番のチャンスなんだよ。だから「石の上にも三年」などの言葉にとらわれないで、あなたの直感で次の場所に行こうと思ったならば迷わず行動することのほうが大切だね。わかっていることは移動しても大枠は何も変わらない。けれど、その得体のしれない大枠に一瞬ヒビを入れることができる。その瞬間、そこから大枠の中を覗き込めるチャンスがあるね。
モード選択
実はそんなことすらしなくてもあなたはすでに知っている。悩ましいそのことの解決がとても容易いことをね。あなたを悩ませている課せられた試練というのは、実はあなたがあなたに課しているからね。だからいつでも解消できるね。でもあなたはそれを良しとしないし、そうしてしまうと大いに不満だけが残るね。どれだけ逃れてもどこでもあなたを悩ませるそれは、知っての通りあなた自身が生み出している。しかもあなたがそう設定している。自作自演と言われても仕方がないね。でもあなたはそれを思い出すと人生を楽しめないね。手品の種明かしみたいなもので粋じゃない。たとえネタバレしたとしてもその設定で演じきらないとそうした喜びを得ることができない。悩みなんて最初からずっとそこにあるものではなくて、あなたの演出によって初めて成立する弱いキャラ設定に過ぎない。そのことをあなたはすでに知っている。ま、それを言えば身も蓋もないけどね。