ソースコードなあなた
放置プレイ
やるべきことをやって、やり残しのないようにする。そのためにTODOリストを書き起こし優先順位をつけて確実に処理していくんだね。すぐれたプログラムのようにあなたはあらゆるタスクを処理している。その処理能力の高さがあなたの価値を高めてさらにそのタスクが追加されるという循環だね。どんどんタスクが溜まっていくと、ある量を超えるとどうしようもなくなるので焦って疲れてしまうか、開き直って順番に処理していくか、の2つなんだけれど不思議なことにそうなればやるべきリストが実はどんどん減っていくんだよね。そしてぐるっと一周して、今までリストにしていた優先順位とかタスクとか一体何の意味があったのだろうという感覚になり、やるべきことよりもやらないことリストに入れる方が多くなるね。
求めない
たぶんそうすることで、やるべきと思い込んでいることをすべて引き受けるあなたが素敵だと思っていたわけだね。そうしてそれをこなしていく能力の高さに惚れ惚れしていたわけだ。素晴らしく有能で優秀なあなたを目指してね。ということは結局は自己満足の世界であって、あなたが認められたいという一心でそうやっていただけだね。承認欲求ほどくだらないものはないと思いつつ、あなたが一番それを求めていたということに気づくわけだ。あふれるタスクを抱えてね。それを一度経験すると不思議なことに今度は徹底的にサボるようになる。悪いように聞こえるならまだあなたは有能で優秀でいたいんだろう。もっといえば少なくともあいつよりは上だというよくわからない自尊心を保ちたいんだろうね。そうでなければサボるという深淵さに触れていることになる。そう、ほとんどのことがあなたのためにそこに現れている。あなたが欲するからそこにあるってわけだね。
ゲーム起動
平常心を保つとは、あなたが承認されるとか褒められるとか自己実現をするとかそういうプログラムから離れたところにいること。ゲームのキャラクターがそのままいつもは自己だと思いこんでいる。そう思ってハマるから楽しいわけだね。でも攻撃力が弱くて使えないあなたが操るキャラを強くするには、ある一定のタスクがあなたに降りかかるね。仕方がないから効率よくそれを達成していく。するとレベルがあがってさらに優位にゲームをプレイすることができる。まさにあなたは現実の世界でも同じことを考えてやっているわけだ。いや、正確には現実を模してゲームにしているからゲームが面白いってわけだね。ゲームはよりシンプルに自己実現を達成できるしかけが施してあるから多くの人を夢中にさせるね。逆に言えば、自己実現という魔法にかかってしまっている人の多さを表してもいるね。自己実現をよく考えてみると不思議な言葉だね。自己や自我やあなたやキャラはゲームのプログラムの一部でしかない。だから存在しているように見せかけているプログラムコードに過ぎないわけで。ただゲームがスタートしたら終了するまでそれは動き続けているね。あなたがコントローラーをおいてどこかに行ったとしてもね。そういうことだね。